シールによる設備備品の管理
   
カテゴリ:経理事務
作成日:02/25/2003
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


リエ
「最近、パソコンやプリンタの入れ替えが激しいので、どこにどの備品があるのか、よく分からなくなっています。」

旭課長
「現場で廃棄した場合に、経理に連絡が入らない場合もあるみたいだね。」
 


リエ
「購入したときは現金が動くので、経理で把握できますが、廃棄したときは連絡がないと分かりません。決算のとき、減価償却の内訳を作りますが、備品は数が多いので、本当にあるかどうか経理だけで確認することは事実上不可能なんです。」
 
旭課長
「廃棄したことが分からないと、減価償却が正しく計上されないだけでなく、償却資産税を余計に支払うことになってしまうので、早急に対策を考えよう。」

リエ
「減価償却の内訳書とリース契約書をもとに、設備備品台帳を作ってみます。」
 

旭課長
「台帳の項目としては、資産の名称・型番、取得年月、処分年月、取得価格、設置場所、管理部門、管理担当者、保守契約の有無、故障時の連絡先、購入・リースの所有区分、リースの場合は期間と月額支払額、それに資産コードを付番してコードで管理しよう。備品の現物には資産コードを記入したシールを貼ればいい。」

 
リエ
「台帳と現物の照合を資産コードで見るようにするわけですね。では、台帳に合わせてシールも作ります。」

旭課長
「すべての設備・備品にシールを貼るために、現場に協力してもらって棚卸をしてもらおう。まず経理がわかる範囲で部門に分けて、台帳とシールを各責任者に渡す。そして各部門で備品の棚卸をして貼ってもらう。シールを貼れないものは処分したということになるね。」

リエ
「これから、備品を処分したときは、シールを剥がして経理に提出してもらえば、わかりますね。」

旭課長
「備品処分の伝票もあった方がいいよ。処分年月日、担当者、処分方法を記入してシールと一緒に提出してもらう。」

リエ
「設備備品を購入したときは、経理で資産台帳に追記して、管理担当者にシールを渡す。そのシールを管理担当者が現物に貼るようにすればいいですね。」

旭課長
「少し大変だけど、決算期には備品の棚卸しも製品と同様に実施する必要があるね。」