第228回 検索順位をUPさせる「被リンク文言」の作り方
(2015/04/28)

 今回は、皆さんから最近よくご質問をいただく、被リンク文言(アンカーテキスト)についてお話します。


◆被リンク文言(アンカーテキスト)とは?

 「被リンク」とは、他のホームページから自社のホームページを紹介してもらうためのリンクのことです。

 そして「被リンク文言(アンカーテキスト)」とは、そのリンクに含まれている文言のこと。

 コンテンツは充実しているのに、検索結果の順位がなかなか上がらないというケースには、被リンクの文言が原因になっていることが少なくありません。


◆検索順位を左右する被リンク文言

 最近はコンテンツを重視し始めたグーグルですが、被リンク文言についても以前と同様に重視しています。

 それゆえ、あいかわらず被リンク文言は、検索結果の順位を左右する重要なポイントの1つ。

 「検索結果の順位がなかなか上がらない」というケースでは、被リンク文言に狙っているキーワードが入っていないことがよくあります。


◆上位表示させるには?

 上位表示を狙うなら、被リンク文言にキーワードが含まれていなければいけません。

 つまり、他のホームページがあなたのホームページをリンクする際、そのリンク文言に「あなたの狙うキーワード」が入っていれば、SEOの効果が高まるのです。

 とはいえ、普通にリンクを依頼すると、ほとんどは「サイト名」や「会社名」でリンクが張られてしまいます。

 たとえば、「債務整理 大阪」というキーワードで狙っているのに、サイト名が「山田弁護士事務所」ですと、通常「山田弁護士事務所」という文言にリンクが張られてしまいます。

 そうすると「債務整理 大阪」というキーワードが、被リンク文言に全く入っていませんから、この被リンクだけでは上位表示はできません。

 ゆえに、「大阪債務整理相談センター」といった具合に、できる限りサイト名にキーワードを含めておくことが重要なのです。

 ただ、実際にはサイト名にキーワードを含めることが難しいケースも少なくありません。

 その場合は、他のサイトにリンクをしてもらう際に、キーワードが含まれた文言でリンクを張ってもらえるような工夫が必要になってきます。


◆適切な被リンク文言をつくっておく

 おすすめの方法は、適切な被リンク文言を自分で作成しておき、相互リンクを依頼する際に「この文言にリンクを張ってください」と依頼することです。

 ただ、すべての被リンク文言が同じものにならないように、バリエーションを持たせることが大切。

 というのも、他のサイトからリンクしてもらう文言がすべて同じになってしまうと、グーグルから目を付けられやすくなるからです。

 グーグルは「自然さ」を重視しています。

 そもそも自分のサイトから他のサイトにリンクを張るという行為は、「良さそうだから紹介したい」といったことがきっかけのはず。

 なので、それぞれのホームページ運営者が紹介する被リンク文言は異なっているのが自然、という考えがグーグルにあります。

 ゆえに、すべて同じ被リンク文言は人為的だとみなされやすいのです。

 グーグルは機械的に大量の被リンク文言を作るSEO業者を排除したいと考えているようですので、目を付けられないためにも、すべて同じ文言にならないように工夫してくださいね。


◆上位表示させるための被リンク文言の作成ポイント

 ではここで、簡単に被リンク文言をつくる3つのポイントをお話します。

 まず1つ目は、

「狙うキーワードを含める」

こと。会員さまのサイトを見ていると狙っているキーワードが含まれていないケースが多々あります。必ず狙っているキーワードを入れた文言を作るようにしましょう。

 そして2つ目は、

「キーワードだけの文言はNG」

ということ。たとえば「債務整理 大阪」といったキーワードだけの文言は不自然で、グーグルが重視する自然さがありません。何らかの意味がある文言にしましょう。

 3つ目は、

「多くのキーワードを詰め込まない」

こと。たとえば「債務整理、相続問題、離婚、交通事故などでお困りなら山田弁護士事務所へ」といった文言はキーワードを含めすぎです。

 多くのキーワードを詰め込みすぎると、その1つ1つの威力が弱くなるので注意しましょう。


◆まとめ

 会員さまにとって、ご自身のホームページの検索順位は非常に気になるところでしょう。

 SEO対策については「これさえやっておけば大丈夫」ということはありませんが、今回ご紹介した被リンク文言は、検索順位を左右する重要な要素です。

 コンテンツは充実しているのに検索順位が上がらない、といった場合は被リンク文言を見直すことで大幅にアップするかもしれませんよ。

 ぜひこの機会に見直してみてはいかがでしょうか。