第225回 “ホームページの目的”を見失うと反応が取れない?!
(2015/01/27)

 今回は、反応がイマイチ上がらないとお悩みの方が意外と忘れがちな『ホームページの目的』についてお話します。


◆ホームページの目的とは?

 ホームページで成功するには、ホームページの目標と目的を明確にしておく必要があります。

 目標というのは、たとえば

・新規顧客の獲得
・既存顧客のリピートオーダー
・見込み客獲得
・会社・商品の知名度アップ

などですが、このあたりはほとんどの方が明確にされているようです。

 ただ、その目標を達成するための「ホームページの目的」に関しては皆さん忘れがち。ここでいうホームページの目的とは、

・ホームページにアクセスした人に
・どんなアクションを取ってもらいたいか

ということ。

 せっかくホームページを作っても、アクセス者にどのような行動をとってもらいたいのかを考えておかなければ、なかなか商売にはつながりません。


◆よくある失敗例

 よくある失敗例は、ただ漠然と商品写真を並べているだけで、アクセス者に何をしてもらいたいのかわからないケース。

 商品を購入してほしいのか、資料を請求してほしいのか、電話で問合せをしてほしいのか、などを明確にしていないので、アクセス者も何をしてよいのかわからず、離脱してしまうのです。

 たとえば実店舗の場合なら、店頭での商品購入が目的ですから、店内に商品を陳列しておくだけで商売になります。

 しかしホームページの場合は通常、商品を並べるだけではアクセス者に買ってもらえません。


◆ホームページの目的を明確にする

 ホームページで反応を取るためには、アクセス者にどんな行動をとってもらいたいのかを、なるべく具体的に意識する必要があります。

 ホームページの目的の例としては

・問合せ・相談(メール・電話)
・資料請求
・サンプル請求
・メールアドレス登録
・見積もり依頼

など。

 これらの目的は、できるだけ1つに絞りましょう。

 あれもこれもと欲張ってしまうと、アクセス者はどう行動してよいのかわからず混乱してしまい、結局は離脱してしまうことになりかねませんので・・・。


◆誘導が大切

 アクセス者にどんな行動をとってもらいたいかを明確にしたら、その目的が達成できるように、ホームページを作らなければいけません。

 たとえばアクセス者に資料請求をしてほしいなら、トップページはもちろん、それぞれその他のページからも資料請求ページに誘導する必要があります。

 そのような誘導なしでは、アクセス者に資料請求をしてもらうのは難しいでしょう。そもそも資料があることさえも、気づいてもらえないかもしれません。

 それゆえ、誘導リンクは非常に大切。アクセス者に目的どおりのアクションを起こしてもらうには必須といえます。

 また、誘導リンクの文言にも気を配りましょう。クリックしたくなるような文言を入れておくと、クリック率がグッと高まります。


◆実際に行動してもらうには?

 そして想定どおり、アクセス者が資料請求ページや問合せページなどアクションを起こしてもらえるページまでたどりついたとしても、そのページの作り方がイマイチだと行動を起こしてもらえません。

 実際に、資料請求や問合せページなどにたどりついた人が、アクションを起こすのは20人に1人程度と言われています。

 ですから、目的どおりアクションを起こしてもらえるように、ページの作り方にも工夫が必要なのです。

 たとえば資料請求ページの場合、アクセス者に「この資料が欲しい」と思ってもらえるように、資料の魅力を伝えることが大切。

 資料の写真を掲載するとか、資料を読むとどんな良いことがあるのか、などといった説明を入れておくとよいでしょう。

 また

・アンケート項目を減らす
・売り込み色を極力出さない

ことも重要なポイント。

 このような工夫をすることで、ホームページの目的を達成しやすくなります。


◆まとめ

 今回はホームページの目的を明確にすることの大切さをお話しました。

 「なかなか反応がとれない」とお悩みなら、いま一度、「アクセス者にどんなアクションを起こしてもらいたいか」を明確にすることをおすすめします。

 そしてその目的どおりにホームページが構成されているのかを確認し、手直ししてみましょう。

 ぜひこの機会に見直してみてください。反応がとれるホームページに変身するかもしれませんよ。