第224回 反応UPへの近道は「お客さん目線」
(2014/12/24)

 反応率が高いホームページに共通しているのは、徹底的にユーザー目線で作られていること。

 今回はそのようなホームページを作るために大切なポイントである、お客さん目線になれるコツについてお話したいと思います。


◆作り手は提供者目線になりやすい

 自分でホームページを作っていると、陥りやすいことがあります。

 それは「提供者目線」のコンテンツになってしまうこと。

 一生懸命お客さんのことを考えてコンテンツを作っているつもりでも、知らず知らずのうちに「自分が言いたいこと」「自社の製品自慢」といった内容になってきてしまうものなのです。

 これは経験豊富な弊社のコンサルタントでもたまにやってしまいます。

 お客さまからいろいろとお話を伺っているうちに、思い入れが強くなり「あれもこれも伝えたい」とたくさんのことをアピールしたくなってしまうのです。

 そうならないようにするには、

・お客さんの立場に立ち、
・お客さんの気持ちになりきる

ことです。

 お客さんの気持ちになって、あらためてコンテンツを見直してみると、さまざまな改善点が見えてきます。


◆お客さんの気持ちになるには?

 では、「お客さんの気持ちになりきる」にはどうすればよいのでしょうか?

 それにはまず、

・ホームページにアクセスしてほしい人を
・できるだけ具体的にイメージする

ことが欠かせません。

 たとえば整体院のサイトで、腰痛でお悩みの方をターゲットとしている場合、「腰痛で悩んでいる人」では 具体的とは言えないでしょう。

 もっと具体的にイメージするというのは、

・年齢は50歳
・男性
・年収は600万
・腰痛持ちで10年以上苦しんでいる
・会社員で1日中デスクワークでパソコン作業をしている
・残業が多く、忙しい
・たまにマッサージに行く。その場ではラクになるが、またぶり返す
・腰痛を一時的ではなく根本的に治したい
・自分に合う整体院がないかずっと探している

といったところまで落とし込むことです。

 ここまで具体的なお客さん像を描ければ、そのお客さんの気持ちになって考えやすくなるのです。

 もしうまくイメージできない場合は、実際のお客さんを思い浮かべてみるとよいでしょう。


◆実際に検索してみる

 また、そして実際にお客さんになったつもりで、キーワードを入力して検索してみましょう。

 お客さんは検索結果に出てきたホームページを順にいくつか見ていき、あなたのホームページにたどりつきます。

 あなたのホームページを訪れたとき、お客さんはどのように感じるでしょうか?

 このようなことを行ってみると、これまでコンテンツを作成していた目線とはまた違った目線から、ホームページを見ることができると思います。

 そうしてお客さんの気持ちになってサイトを見てみると、最初に作ったときは良いと思ったものでも、多くの改善点が見つかるはずです。

 たとえば「こんな難しい表現では伝わらないな」とか「ここは何が言いたいのかよくわからない」、「写真がないと伝わらないな」といったふうに気づき始めます。

 私が第三者の立場から皆さんのホームページを見ていると、こんなことが気になります。

・専門用語が多い
 →専門用語が多いと、理解できないお客さんはそれだけで読むのをやめてしまう。

・自慢っぽい表現
 →反感を買われることが多く、印象が悪くなる。

・根拠がないアピール
 →たとえば「私は業界ナンバー1です」とアピールしても、その根拠が書かれていないと信頼されず「うさんくさい」印象になる。

・言いたいことが多すぎる
 →強みや特徴などをたくさん書きすぎると、結局どれも印象に残らず伝わらない。

 これらはほんの一部ですが、皆さんもぜひお客さんの気持ちになって、ご自身のホームページをチェックしてみてください。

 きっとこれまで見えてこなかった改善点が見えてくるはずです。

 なお、ご自身ではどうしても客観的になれない、という場合は、ご家族や知り合いに見てもらうのもおすすめ。

 先入観がないので、じつによい意見をもらえることがありますから、ぜひ試してみてください。