第220回 大切なメッセージを伝えるには?
(2014/08/25)

 今回は、斜め読みをするせっかちなアクセス者に、ホームページで伝えたい「大切なメッセージを伝えるコツ」についてお話しします。


◆アクセス者は「ななめ読み」する

 前回もちょっとお話ししましたが、ほとんどのアクセス者はホームページを「ななめ読み」しています。

 最初にアクセス者の興味を引くのは、画像や動画などがポイントになりますが、それだけでは商品やサービスの良さは伝わりません。

 「問い合わせしてみよう」「購入してみよう」と思ってもらうためには、文章を読んでもらい、よく理解してもらうことが大切。

 すべての文章を読んでもらえれば、きちんと伝わるのかもしれませんが、「全部しっかりと読んでくださいね」とアクセス者に強要することはできません。


◆読んでほしいところを強調する

 では、斜め読みをするアクセス者に、伝えたいことを上手く伝えるにはどうすればよいのでしょうか?

 まず、文章中でアクセス者に読んでほしい重要な箇所を、

・赤文字
・黒太文字

などで強調しましょう。

 そうすることで強調された部分に自然と目が行きます。

 そして、アクセス者に伝えたいメッセージを伝えるための最大のポイントは、

これらの「赤文字」「黒太文字」にした箇所を見ただけで伝わるように工夫する

ことです。

 だからといって「赤文字」「黒太文字」だらけになってしまうと、どれが強調したいのかわからなくなってしまいます。

 そこで、伝えたいことがたくさんあったとしても、ポイントを絞り、

・フレーズ単位

で付けるのがコツです。

 連続して10文字以上を赤文字にしたり、黒太文字にしたりしてしまうと、本当に重要な箇所が目立たなくなってしまい、逆に伝わりにくくなってしまいます。

 また、赤文字ばかりが続いていると、パッと見て赤色だらけで見にくくなってしまいますので、

・1段落で1ヵ所程度

にしておくことをおすすめします。

 また、1つの段落は3〜5行程度にすると読みやすくなります。

 段落のない連続した文章は読みにくく、アクセス者に最後まで読んでもらえなくなります。

 そのため、リズムよく読めるように、適度な行数で段落を作りましょう。


◆文字色「青色」「紫色」はNG

 ときどき、ホームページ文書の文字に「青色」や「紫色」を使っているのを目にしますが、これはやめましょう。

 一般的に、ホームページで「青色」や「紫色」の文字は「リンク」を意味します。

 そのため、リンクが張られていない文字にそうした色を使うと、アクセス者を混乱させてしまうのです。

 もし、黒色や赤色以外を使う必要がある場合は、緑色や茶色にします。

 黄色や水色など、薄い色は文字が読みにくいのでNGです。また、そもそもあまり文字色を使いすぎるのも読みにくく、安っぽい印象になりますから注意しましょう。


◆まとめ

 伝えたいメッセージを読んでもらうには、

・伝えたい重要な箇所を「赤文字」「黒太文字」で強調する
・赤文字や黒太文字を見ただけで伝わるように工夫する
・赤文字や黒太文字はフレーズ単位で
・赤文字は1段落3か所程度にする

などに留意します。

 このポイントを押さえて作成することで、ななめ読みをするアクセス者にも伝えたいことが伝わりやすくなりますので、ぜひやってみてくださいね。