第214回 反応を高めるリンク型トップページの作り方
(2014/02/24)

◆会員さまからのお便り

 当社は住宅の設計・施工・販売をしております。ブログdeホームページにシフトして10ヶ月が経過しました。以前のホームページと比較してアクセスが約7倍に増え驚いています。

 同時にショールームへの来場者も確実に増加しています。サイトからショールームへ来場されるお客様の場合、こちらは初対面のつもりでも、お客様はすでに私達を知っているわけですから、非常にスムーズな商談ができることで成約率も向上しています。

 今の私は以前吉本社長が言われていた「ネットで集客・・・実社会で販売」の流れを実感しております。

 今後の方向性も見えてきましたのでサイトのレベルアップを図り、より多くのお客様を実社会へ誘導することに集中していこうと思います。まだ10ヶ月ですが、成果は充分に表れてきました。

 今後とも、ご指導よろしくお願いいたします。

株式会社アイディートゥーさま


◆アクセス数が7倍に

 お便りの中で、

 以前のホームページと比較してアクセスが約7倍に増え、驚いています。

と嬉しいご報告をいただいておりますが、今回はその成功の秘訣を探ってみたいと思います。

 トップページは「ホームページの顔」ですが、この会員さまのトップページは、非常にわかりやすい見せ方になっています。

 以前もお話ししたように、トップページの「ファーストビュー」は、ホームページを訪れた人が必ず見る、いわば

・ホームページの一等地

です。

 この会員さんは、その一等地の見せ方がとても上手なのです。

 トップページのファーストビューには、アクセス者の目を引く画像とともに

・南欧風・プロヴァンスの家
・北米・アメリカンスタイルの家
・シンプルモダンの家
・オーダーメイドキッチン

などわかりやすく配置されています。

 トップページでは簡潔に情報を見せておき、興味のある内容をクリックしてもらい、クリックした先のページに詳しい情報を提供する、という形式です。

 南欧風の家を建てたい、と思っているお客さんは「南欧風・プロヴァンスの家」をクリックするし、アメリカンスタイルの家が好きなお客さんは「北米・アメリカンスタイルの家」をクリックする、そうした流れをしっかりと想定して作成されています。


◆前ページの情報を次ページのファーストビューに掲載

 こうした方法で重要なのが、クリックしてくれたアクセス者を逃がさないよう、クリック先のページをしっかりと作り込むこと。

 その際、

・前ページの情報を次ページのファーストビューに盛り込む

ということが重要なポイントです。

 たとえばトップページの「南欧風・プロヴァンスの家」に興味を持ったアクセス者がそのリンクをクリックしたとします。

 そして遷移したページのファーストビューには、「南欧風・プロヴァンスの家」という大きな見出しをきちんと用意しておく、という具合です。

 クリックする前と後に共通の文言や写真があると、アクセス者は

「このページには自分が期待している内容が盛り込まれている」

と認識します。

 それにより安心感が生まれ、スムーズに読み続けてもらいやすくなるのです。

 「南欧風・プロヴァンスの家」というリンクをクリックしたのに、その先にはまったく異なる内容が書かれていたらどう感じるでしょうか。

 多くの場合、「期待はずれ」「だまされた」という気持ちになり、信頼感は得られません。

 そうならないように、アクセス者が前のページでクリックした文言に関する情報を次のページに必ず掲載しましょう。


◆わかりやすく設計することが大切

 また、アクセス者にサイト内の他のページを読み続けてもらうには、ページ自体を読みやすく、かつわかりやすく設計しておく必要があります。

 どんなアクセス者が訪れるのかを前もって想定し、

それぞれのアクセス者は、どんな情報を知りたくてこのサイトを訪問するのか
それぞれのアクセス者にどんな説明をすれば、問合せや相談をしてくれるのか

などの仮説を立て、大まかな流れを組み立ててサイトを設計することが大切になってくるわけです。

 そして、じつはこれが、ホームページの反応率に大きく影響する部分なのです。

 ホームページの業種や目的によって、どんなトップページや誘導を作るかはそれぞれ変わってくると思いますが、ぜひ今回のお話を参考に工夫していただければ幸いです。