第210回 「お客さまの声」ページ作成のテクニック
(2013/10/23)

 今回は、アクセス者が必ずチェックする「お客さまの声」ページの作り方についてお話しします。


◆「お客さまの声」の重要性

 インターネットで商品やサービスを購入する際に、アクセス者が一番心配するのは「このホームページは嘘を言っていないだろうか?」「私は騙されないだろうか?」という点です。

 アクセス者は常にホームページ運営者に対して不安感を持っているのです。

 こうしたアクセス者の不安感を取り除くのに、一番効果的なのが「お客さまの声」のコンテンツ。

 一般的にお客さんは、その商品やサービスに対する「先行ユーザーの評価」を非常に重視します。

 商品やサービスを購入しようかどうか迷った際には、必ず「お客さまの声」をチェックし、先行ユーザーの評価を知ろうとします。

 そして「他の人も買っているんだから、きっといい商品なんだ」「すごくいいサービスだと多くの人が褒めているから良いものに違いない」などと考えて決断するのです。

 こうした人間心理をよく研究しているため、通販会社などのチラシや広告には、必ず「お客さまの声」が掲載されています。

 店頭販売の場合は、実際に商品を手にとって評価できます。

 でも通信販売やホームページの場合は、商品を手に取るわけにはいきませんから、「お客さまの声」を重視する人が多いのです。

 ですから皆さんもホームページを作成する場合は、「お客さまの声」を必ず掲載しましょう。

 「お客さまの声」をコンテンツとして提供することが、アクセス者の信頼を勝ち取る最も簡単な方法なのです。


◆「お客さまの声」ページ作成のテクニック

 では、どのような「お客さまの声」ページを作成すれば、アクセス者の信頼を勝ち取ることができるのかをご紹介しましょう。

 もし可能であれば「お客さまの顔写真+実名」で掲載することをおすすめします。

 もちろんお客さまの許可が必要ですが、実名と顔写真を掲載することで信憑性がグッと上がります。

 実名を表示する代わりにイニシャルを掲載しているケースもよく目にしますが、これはアクセス者に「やらせ」じゃないかと思われがちです。

 アクセス者はこうした点には敏感ですから「これは嘘っぽいな」と思われる可能性が高くなり、そうなると反応を取ることは難しいでしょう。

 ただイニシャル表示でも「お客さまの声」が全くないよりはマシですが、実名がベスト。

 お客さんから「実名を出してもいいよ」と言ってもらえるような良好な関係を、普段からお客さんと築いておくことも大切ですね。


◆お客さんが喜んでいる写真を

 また実名表示だけよりも、写真も一緒に掲載されているほうが何倍も効果的。

 掲載する写真は「商品と一緒に写っているお客さんの幸せそうな笑顔」は、一番反応が取れます。

 たとえばリフォーム会社のホームページなら、「キレイになった家の前で嬉しそうに笑う家族の写真」などを掲載しましょう。

 それを見たアクセス者はリフォーム後のハッピーな自分の姿を思い浮かべ、リフォームしたいという気持ちが強くなってくるのです。

 アクセス者は「自分のニーズ」を満たす商品やサービスを探しています。

 その商品やサービスを使うことで、ハッピーになる自分を想像できれば、その商品やサービスが欲しくなるわけです。

 ですからお客さんの写真を撮らせてもらう際には、商品と共になるべくお客さんが喜んでいるシーンを撮影させてもらいましょう。

 このように、「写真付きのお客さまの声」というのは強力なツール。

 皆さんも、まだホームページに「お客さまの声」を掲載していないようでしたらぜひ作成してみてください。

 「そうはいってもなかなか集められなくて・・・」という方も多いでしょう。

 そんなときは、最初だけお知り合いや親戚などに頼んで書いてもらい、少しずつお客さまの声と入れ替えていきましょう。

 マーケティングの世界では、たとえサービス紹介のページがなくても、「お客さまの声」が100件あれば、それだけで商品が売れてしまう、と言われるほど重要なコンテンツ。

 「お客さまの声」は多ければ多いほどホームページの反応が良くなりますから、ぜひやってみてくださいね。