第209回 写真撮影のテクニック
(2013/09/26)

 「写真がうまく撮れないんです・・・」といったご相談をよく会員さまからいただきます。

 実際に会員さまのホームページの中には、「この写真はちょっと撮り直したほうがいいな」と思うものもチラホラ見かけます。

 そこで今回はどのような写真を掲載するのがよいのか、また写真撮影のポイントなどをお話しいたします。


◆商品を魅力的にみせる

 ホームページで反応を取るにはアクセス者にとって、商品やサービスが魅力的に見えることが大切です。

 そのためにはホームページの印象を左右する「写真」は非常に重要。

 特に弁護士や司法書士などの士業やコンサルタントなどの場合、ホームページでアピールすべき一番の商品は「人」です。

 「人」という商品をライバルのホームページよりも魅力的に見せることは、ホームページで反応を取るための1つのポイント。

 そのためには、魅力的な人柄や専門性をアピールする文章も大切ですが、数秒で判断されてしまう「写真」は非常に重要な要素なのです。


◆顔写真が魅力を伝える

 会員さまの中にも、ホームページに顔写真を載せることを躊躇される方は少なくありません。

 しかしながら、顔写真抜きで反応を取ろうと思うと、かなりハードルが高くなります。

 たとえば車を売っているサイトに車の写真が載っていない、なんてことはありえませんよね。

 車を売りたいのに、車の写真を掲載せずに売ることはできません。

 同様に、自分という商品を売りたければ、自分の写真を掲載することは当たり前のこと。

 「自分はハンサムじゃないから・・・」「美人じゃないのでちょっと・・・」ということを気にされる方もいらっしゃいますが、ハンサムとか美人というのはあまり重要ではありません。

 大切なのは「人柄」です。人柄の良さがにじみ出るような写真を載せることが重要なのです。

 顔写真を載せることで、ライバルサイトよりも「親切そう」「信頼できそう」など、人柄が良いというイメージを与えることができれば、反応率がグンと上がります。

 逆に「暗そう」「コワそう」「エラそう」といったマイナスイメージを持たれてしまうような写真はNGです。

 一般的に初対面の印象でその人物を判断するように、ホームページでは掲載されている写真であなたが評価されますから、撮影の仕方や表情には充分注意しましょう。


◆写真撮影のテクニック

 では、どのようにすれば人柄が良さそうな写真を撮れるのでしょうか。

 「笑顔の写真を撮りましょう」と言われても、カメラの前で笑顔になるのは難しいもの。

 自然な良い笑顔の写真を取るためには、撮影してくれるカメラマンの協力が必要です。

 プロのカメラマンもよく使うテクニックですが、話しかけて会話をしながら撮影すると、自然な表情の良い写真を簡単に撮ることができます。

 写真を撮られ慣れていない方の多くは、緊張したカチコチの表情になりがち。

 やわらかい自然な表情を撮影するには冗談を言ってもらうなどして笑わせてもらうのが一番です。

 また、掲載予定の写真1枚を撮影するのに1枚だけ撮影すれば、良い写真が取れるのかといえば、それはプロでもかなり難しいでしょう。

 良い写真を撮るにはたくさんの枚数を撮影するのがコツです。

 角度や表情などを変えながら少なくとも10〜20枚くらいは撮影し、その中からベストのものを選びましょう。


◆背景にも気を配りましょう

 また、暗い場所で撮影した写真はどんなに良い表情をしていてもどこか暗い印象になってしまいます。

 できるだけ天気の良い日に明るい室内で撮影するのがおすすめです。

 さらに人物の周りや後ろなど、背景にも気を配りましょう。

 笑顔の人物写真のバックに、崩れ落ちそうな書類の山が写りこんでいたら、「整理整頓もできない、いい加減な人かも・・・」と思われかねませんよね。

 会員さまのサイトでも、背景に台所やタンスなどが写りこんでいるものもよくあります。

 これはご自宅で撮影されているからだと思いますが、素人っぽいイメージを持たれてしまいますので注意してください。

 おすすめの背景は

・白い壁
・整理整頓された書斎の机
・「六法全書」など知的なイメージの本が並ぶ書棚(士業など)

などです。

 よく、テレビのニュースなどで大学教授などにインタビューしているシーンがありますが、その背景には必ずといっていいほど、専門書籍が並んだ書棚が映っていますよね。

 これも、その人物を権威付けするために、きちんと背景にまで気を配った結果ですから、ホームページの写真でも、ぜひこうしたテレビの映像や雑誌の写真テクニックを参考にしてみてください。

 いずれにしても、アクセス者にマイナスイメージを持たれないような場所で撮影することが大切です。

 「いい写真が撮れない」とお悩みでしたら、ぜひ今日ご紹介したポイントを踏まえて、トライしてみてくださいね。