第173回 1企業1ホームページの時代は終わった?
(2011/03/11)

 最近、【ブログdeホームページ】をご利用の会員さんの中でも、2つ目、3つ目のホームページを立ち上げるケースが増えています。

 そこで今回は、「複数のホームページ」を立ち上げるケースにはどんなものがあるか、整理してみましょう。


◆【1】商品別にホームページを立ち上げる

 まずは、本体のホームページとは別に、

・取り扱い商品別
・ブランド別
・サービス別

などそれぞれに、専用のホームページを立ち上げるケースで、一つの企業で複数の商品やサービスを取り扱っている場合におすすめの方法です。

 このケースの最大のメリットは、

狙ったキーワードごとにホームページを分け、SEOの効果を高めることができる

という点。

 このケースにあたる事例は、下記のような場合です。

例1) さまざまな公共工事や住宅建設を手がけている建設会社が、「マンション建設」に特化したホームページを、本体ホームページとは別に立ち上げる。

例2) 多くのサービスを提供している行政書士事務所が、得意分野の「遺言書作成」と「相続手続き」を別々のホームページに分ける。

 従来から、大手企業では、本体ホームページとは別に商品別のホームページを立ち上げる、というケースは珍しくありませんでした。

 しかし、低価格で自社で更新できる「ビジネスブログ」のようなツールが身近になった現在では、中小企業でもこのようなホームページ活用をするケースはごく一般的になりつつあります。


◆【2】目的別にホームページを立ち上げる

 これも、本体のホームページとは別に、

・既存顧客用の「よくあるご質問(FAQ)」
・新卒学生用の「採用情報」
・更新が頻繁に発生する「物件情報」

などのコンテンツを、その「目的別」に専用ホームページとして独立させるというケースです。

 このケースのメリットは、

・ホームページの目的がアクセス者にわかりやすい
・その部署の担当者が直接ホームページを更新できる

という点。

 たとえば、リクルートを担当している人事部門の担当者などが直接ホームページを更新することにより、採用対象者へ自社の魅力やメリットを最大限にアピールするホームページを作ることができます。

 このケースも、近年中小企業のホームページでよく見かけるようになってきました。


◆【3】支店別、店舗別、FC加盟店別のホームページを作る

 このケースは、本社やFC本部などの総合的なホームページがすでに用意されている場合に、

・各支店、店舗、加盟店用のホームページ

を独自に立ち上げる、というものです。

 本社のホームページだけしかないと、支店独自のネット活用にはどうしても限界があります。

 たとえば、支店独自の営業キャンペーンの情報を本社ホームページに掲載しようと思っても、更新は本社の人間しかできなかったり、掲載内容一つとっても稟議を通さなくてはならなかったりと、さまざまな制約があるため、簡単にはいかないケースが少なくありません。

 でも支店が独自のホームページを立ち上げれば、支店独自のホームページ活用の道が開けます。

 支店独自のホームページを「現場の担当者」が存分に活用することで、素晴らしい成果を上げることが可能となるのです。

 このように、現在では

・1企業1ホームページ

に限らず、複数のホームページを立ち上げることによって、新たなホームページ活用の道が開けるのです。

 今ひとつホームページが活用できていない、とお感じの経営者の方は、ぜひこのような方法を検討してみてください。