今回は、SEO(検索サイト対策)での「キーワードの詰め込みはほどほどに」というお話です。 ◆SEOの基本テクニック ホームページのアクセスを増やす方法として最もポピュラーなのが、皆さんもよくご存じの「SEO」。 Yahoo!やGoogleといった検索サイトの検索結果に上位表示させる方法で、「検索サイト対策」などとも呼ばれています。 この「ネット集客講座」でも、さまざまな事例を取り上げながら繰り返しポイントをお話ししていますが、基本的なSEOの進め方としては、下記の手順をおすすめしています。 ステップ【1】:上位表示させたい「キーワード」を選ぶ ステップ【2】:キーワードを含めた「サイト名」を考える ステップ【3】:そのキーワードをサイトに埋め込む このうち、ステップ【3】でサイトにキーワードを埋め込む場所については、 ・ページタイトル(タイトルタグ) ・ヘッダー(ページの上部) ・サイドバー(メニューなどの部分) ・フッター(ページの最下部) ・見出し(本文の見出し) ・コンテンツ(本文) などがあります。 それぞれの詳細についてはここでは省略しますが、このうち、 ・コンテンツ(本文) 部分へキーワードを埋め込む際の重大な注意点についてお話ししましょう。 ◆キーワードの過剰な埋め込みは「ペナルティ」の対象に さて、各ページの本文中へキーワードを埋め込みましょう、と言うと、 「できるだけたくさんのキーワードを含めたほうが良いに違いない」 と思う方が多いようなのですが、実はこれが大きな落とし穴。 あまり多くのキーワードを詰め込みすぎてしまうと、検索サイトに「怪しいページ」と判断されてしまい、 ・大幅な順位の下落 ・インデックスからの削除(検索結果に表示されなくなる) といった非常に重い「ペナルティ」を課せられる可能性があるのです。 では、具体的に見てみましょう。 例えば、ある行政書士事務所さんが、 「行政書士事務所」「会社設立」「建設業許可」 というキーワードでホームページの上位表示を狙い、トップページのコンテンツを次のように作ったとします。
さて、この文書を読んでどんな印象をお持ちになるでしょうか? そう、文書としてかなり不自然ですね。 たしかに、狙ったキーワードが何度も出てきていますので、SEO的には一見効果がありそうに思えます。 この調子だと、このページの文書にはさらに多くのキーワードが詰め込まれていることでしょう。 ◆キーワード出現頻度はほどほどに ページ内に特定の単語がどのくらい含まれているかの割合を、 ・キーワード出現頻度(出現率) などと言ったりしますが、出現頻度が高ければ良い、というわけでは決してないのです。 かつて、理想的なキーワード出現頻度は全体の「5%」とか「3%」などと言われていたこともありますが、現在ではそのような数字に信ぴょう性はありません。 もちろん、狙ったキーワードがまったく入っていないのでは意味がありませんから、複数回登場させることは必要なのですが、先ほどの例はちょっとやり過ぎです。 そこで、このように考えてみてください。 ・あくまでもキーワードは「若干多めに」盛り込む ・その目安は、文書を読んだときに「不自然でない」程度 なかなかはっきりしたことが言えなくて申し訳ないのですが、それだけに、噂や間違った情報に踊らされやすいのがSEOの世界ですし、昨日の常識が今日の非常識、というようなこともよくあります。 基本的なポイントをしっかりとおさえた上で、常に最新かつ信用性の高い情報にアンテナを張っておくことが必要です。 ともあれ、ホームページをお持ちの方は、せっかく作ったホームページがペナルティを受けないよう、キーワード出現頻度をもう一度見直してみてください。 |