第169回 ホームページで「紹介」客を増やす
(2010/12/17)

 今回は、【ブログdeホームページ】をご利用いただいている会員さまからのお便りをご紹介します。

 ブログdeホームページのサービスを利用して、現在1年になります。

 以前はレンタルサーバーを借りて、自分で作成しておりましたが、アクセスも伸びず、コンテンツ追加も手間がかかるため、ほとんど放置状態でした。

 そこで、WEBにてブログdeホームページのサービスを発見し、利用することにいたしました。作成してすぐの時期は、反応もアクセスもほとんどない状態でした。

 しかし、記事を増やし、それがYahooやGoogleにキャッシュされるようになると、まさに全国から問い合わせが来るようになりました。

 今週3日だけでも、近畿圏・九州圏からのお問い合わせを3件いただいております。

 また、ホームページを作っていない時は、周囲の人から「今何やってるの?」と聞かれると、1から説明をしなければいけないという状況でしたが、現在は、「遺言・相続が専門です」ということを周囲にわかっていただけるようになり、結果として紹介経由の相談を頂くことも増えました。

鐘築行政書士法務事務所 鐘築克治さま)

 鐘築さん、お便りありがとうございました。

 鐘築さんは、島根県出雲市で行政書士事務所を営んでおられる会員さまで、約1年ほど前から【ブログdeホームページ】をご利用いただいています。

 以前は自作のホームページを運営されていたとのことですが、更新に手間がかかるため「放置状態」になっていたというホームページを、【ブログdeホームページ】でリニューアルしていただきました。

 充実したホームページのコンテンツもさることながら、メールマガジンを発行されたり、ホームページへの要望を積極的に募集したりと、数々の工夫をされています。


◆実は心理的負担が大きい「紹介」

 さて、鐘築さんはお便りの中で次のようにおっしゃっています。

 また、ホームページを作っていない時は、周囲の人から「今何やってるの?」と聞かれると、1から説明をしなければいけないという状況でしたが、現在は、「遺言・相続が専門です」ということを周囲にわかっていただけるようになり、結果として紹介経由の相談を頂くことも増えました。

 つまり、ホームページを作成したことにより、

・業務内容が分かりやすく伝えられるようになった
・その結果「紹介」が増えた

ということなのですが、これはなぜなのでしょうか?

 行政書士や税理士といった士業さんにとって、顧問先などの開拓に不可欠なのが「紹介」です。

 しかしながら、この方法は紹介「する側」と「される側」の双方に心理的負担が大きいのです。

 皆さんも経験があるかもしれませんが、紹介される側は、紹介された先生が合わない時に断りにくいですし、紹介する側も、あまり下手な先生は紹介できません。

 ですから紹介される側としては、

「できれば紹介ではなく、自分で優秀な先生を探したい」

というのが本音ですし、紹介する側としては、

「紹介したいけど、合わなかったら申し訳ない」

と思っています。

 このように、どちらにとっても苦労が多いですから、紹介というのは思うようにうまくいかないものなのです。


◆ホームページを作成したら「紹介」が増えた!

 このような時に便利なのが、ホームページです。

 紹介してくれる人に、

「いい先生がいるから、一度会ってみたら」

と、いきなり面談に誘導してもらうのではなく、

「いい先生がいるから、一度ホームページを見てみたら」

というように、まずは「ホームページ」を紹介してもらうのです。

 その上で、その人のニーズに合っていそうであれば、実際の紹介へとつなげていけばよいわけです。

 この方法なら、紹介する側は、ホームページを紹介するだけで済みますし、紹介される側も、ホームページを見た上で会うかどうかを判断できますので、心理的にずいぶんと楽になります。

 このように、ホームページを作成し、「紹介に必要な情報」を掲載しておくことによって、ホームページを「紹介ツール」として利用しましょう。

 鐘築さんの場合も、ご自身の得意分野やサービス案内はもちろん、事務所概要やプロフィールなどの「紹介に必要な情報」が詳しく掲載されています。

 会わなくても、ホームページを見れば専門性からお人柄までがよく分かりますから、これらが結果的に紹介につながっていると考えられますね。

 もちろんこれは士業さんのホームページに限ったことではなく、例えばクチコミが重要な業種などでも同じ効果が発揮できるでしょう。

 皆さんも、鐘築さんのホームページを参考に、どんなコンテンツを用意したらよいかを考えてみてください。