第164回 大手企業からの問い合わせを増やすには?
(2010/08/27)

 本日は、「ブログdeホームページ」をご利用いただいている会員さまからいただいた、うれしいお便りをご紹介します。

 ホームページの活用でお悩みの皆さんにとっては大変参考になると思いますので、少々長いですが全文を掲載させていただきます。

都市環境サービス株式会社 前田隆之さま

 当社はプラスチックのマテリアルリサイクルを行っている会社です。常にお客様を第一に考え、景気に左右されること無く真面目にやってきたため、技術力や安定力、顧客満足度に絶対の自信が有り、営業マンを採用せずに今までやってきました。

 しかし、10年前に雑誌に書いてあった、今後情報化社会となり、ネットでお客様が簡単に業者を選定出来るようになる時代が来るという記事が紹介されたため、私も安易にHPビルダーで自社HPを作成しました。

 HPの作成は、困難を極め、作っても上手くアップロードされず、アップロードしたとしてもYahoo!で全くヒットしない日々が続きました。

 そのうちパソコンが古くなり買い換えた際、データーを消してしまいそのまま放置する日々が続きました。

 時は流れ、会社も光回線に接続できるようになったころ、当社で初めてHPを見て連絡を下さったお客様からの問い合わせがありました。

 それは、取引先がリンクを貼ってくださっていてそこから見てくださってご連絡くださったものでした。

 私は10年前の雑誌が頭をよぎり、業者に大急ぎでHPを作らせようと問い合わせをしたのですが、自分の希望するHPを作ろうとすると100万円以下になることは無く、更に毎月数万円の維持費がかかるとのこと、零細企業の当社にはそんな資金も無くあきらめかけていたころに御社に出会いました。

 説明を受けた際、半信半疑だったのですが、あまりにも丁寧に教えてくださるため、断るタイミングを失ってしまい、やむなく一番安いコースを選んで契約。

 作り始めると意外とサクサク作ることができ、3日間で基本部分はほぼ完成しアップデートしました。

 その後1カ月は特に反応も無く、更新もすっかり忘れていたある日、HPのために契約した電話が突然鳴り出し、それから1日に2,3回必ず電話が鳴るようになりました。

 その後も営業の電話も多いのですが、問い合わせがチラホラくるようになったため、思い切って2つ目のHPを立ち上げたところ、相乗効果でyahoo!での順位が一気に上がり、1日に2,3件の問い合わせがくるようになりました。

 私どもの業界では毎日問い合わせがくるというのが驚異的なのですが、一番スゴイのは、大手のご担当者様がダイレクトにご連絡を下さるというところです。

 通常では、門前払いされてしまう企業でも、相手の方が自ら連絡をくださり、アポを取ってくれる。

 HPを見ているため、話が早く、自分は得意分野の話をすれば済むため、営業上の失敗も無い。HPが営業マンの仕事をしているようなものです。

 私は、この「ブログdeホームページ」を腕に自信のある製造業の方にお勧めしたい。

 自分がやっていることをHPでわかりやすく報告すればHPが勝手に営業をしてくれます。

 こんな時代だからこそ、良いものには人が集まると思います。

 大きな仕事は来なくてもキチンと対応していれば、少しずつ仕事は増えていきますよ。

都市環境サービス株式会社 前田さま

 前田さん、お便りありがとうございました!

 都市環境サービス株式会社さんは、神奈川県相模原市で、廃プラスチックのマテリアルリサイクル業務をされている会社さんです。

 「マテリアルリサイクル」というのは、いわゆる「再資源化」のことで、環境問題が叫ばれる今、環境にやさしい処分方法として注目されている技術。

 都市環境サービスさんは、もう25年ほど前からこの技術の研究・開発を続けていらっしゃるその道のエキスパートで、「真のリサイクルとは何か」を企業理念に掲げ、業務を拡大されています。


◆HPが営業マンに

 前田さんのお便りで印象に残ったのは、

 HPを見ているため、話が早く、自分は得意分野の話をすれば済むため、営業上の失敗も無い。HPが営業マンの仕事をしているようなものです。

というところです。

 ホームページの活用でもっとも成果を出しやすいのが、この

「ホームページに営業マンの代わりをさせる」

というもの。

 企業理念やサービス内容はもちろん、

「営業マンが客先で話す内容」

をきちんとホームページ上に掲載しておきましょう。

 すると、ホームページを読んで興味を持ったアクセス者は、その会社のことをある程度理解した上で問合せをしてくれますから、前田さんの言うように「話が早い」のです。

 大手を取引先にしたい場合、アポを取るだけも一苦労ですが、今の時代、大手企業の担当者も、必ずインターネットで事業のパートナーを探しています。

 ですから、中小零細企業であっても、ホームページを作成してきちんとしたコンテンツを用意しておけば、そのビジネスチャンスは計り知れません。

 前田さんの会社にはもともと営業マンがいなかったというのですから、まさにホームページ活用のお手本のような事例ですね。


◆同業者に先駆けてホームページを作ればチャンスに

 また、ニッチな業種ほど、きちんとしたホームページを用意しておくことが、チャンスにつながります。

 Yahoo!などで、同業者のホームページを検索してみてください。

 そこで出てきたホームページがあまり充実していないものであれば、検索結果の上位表示も比較的ラク。

 とにかく、同業者に先駆けて少しでも「早く、小さく」始めるだけで、成果が期待できます。

 前田さんの2つ目のホームページは、昨年9月末に作成されていて、ちょうど半年くらいですが、すぐに1日2〜3件の問い合わせが来るようになったというのはすごいですね。

 企業としての技術力や長年の実績が評価されていることはもちろんですが、ホームページとしても、コンテンツをさらに充実させていけば、さらなる成果が期待できることはほぼ間違いないでしょう。

 皆さんも前田さんのお便りを参考に、ぜひ「早く、小さく始めて大きく育てる」ホームページを実践してみてくださいね。