第160回 トップページは一瞬しか見てくれない?
(2010/06/04)

 今回は、「無料ブログ電話相談会」にご参加いただいた会員さまからのお声をご紹介します。

 普段ゴルフでプロから定期的に技術的な指導を受けていますが体を使うのと違い今回のご指導緊張いたしました。

 若い人の目のつけどころに感心しました。能力的に一度で解決は無理ですが一つずつ進んで行きたい。情報社会に乗り遅れないように。

(運送業 Mさま)

 Mさんの会社は、軽トラックから4トントラックまで幅広く対応可能な運送会社さんで、特に、24時間体制の「緊急配送」が得意分野。

 「ブログdeホームページ」は2007年11月からご利用いただいていますが、残念ながら、なかなかブログをご商売にご活用いただけていないようでしたので、今回のご相談となりました。

 さて、Mさんにアドバイスさせていただいたいくつかのポイントのうち、今回は「トップページの改善」についてお話しします。

 その前に、インターネット利用者の特性について、もう一度おさらいしておきましょう。


◆インターネット利用者は「せっかち」

 ホームページにやってくるインターネット利用者の特性としては、

・非常に「せっかち」

ということがあげられます。

 インターネット利用者は、自分の知りたい情報を求めていろいろなホームページを見て回っていますが、一つ一つ時間をかけてじっくり見て回っているわけではありません。

 検索結果に並んでいるホームページを、

・片っ端から「パッパッ」と見て回る

というイメージです。

 このように非常に「せっかち」ですから、「パッ」と見たときに自分に必要な情報が見つからないと、すぐに他のホームページへと立ち去ってしまうのです。

 例えば、インターネット利用者が「協議離婚」というキーワードで、ある行政書士さんのホームページへたどり着いたとします。

 しかし、「パッ」と見たトップページに「協議離婚」の情報がなかったり、情報があってもわかりにくかったりすると、必要な情報がないと判断されてしまいます。

 そのように判断されてしまったら、もう次の瞬間には他のホームページへと立ち去ってしまうのです。


◆トップページは「パッ」と見て何のホームページかわかる工夫を

 つまり、ホームページのトップページでは、

・「パッ」と見ただけで必要な情報があることを知らせる

のが重要です。

 Mさんのトップページは、残念ながら「パッ」と見ただけだと運送会社さんのホームページであることがわかりにくくなっていました。

 もちろん、コンテンツをよく読めば、サービス内容についてもきちんと書いてあるのですが、「パッ」と見て回るだけのインターネット利用者には伝わりにくい状況だったのです。

 特にMさんの場合は、「緊急」配送にターゲットを絞っています。

 その利用者は何らかの事情で普通のお客さんよりも「急いでいる」と思われますので、なおさらです。

 業務内容が多い会社さんの場合は少し大変ですが、トップページでは、

・扱っているサービス、商品の内容
・インターネット利用者が欲しい情報

を一目でわかるように記述し、詳細は各コンテンツへ誘導することを心がけましょう。


◆写真を効果的に使う

 さて、「パッ」と見て何のホームページなのかをわかってもらうのに効果的なのが、

・写真を使う

ということです。

 例えば、

・工務店 : 施工した住宅の写真
・飲食店 : 料理の写真
・士業  : 所長さんの写真

 といったように、何の会社のホームページなのか、どんなサービスを提供しているのか、ということがすぐにわかるような写真を使いましょう。

 Mさんの場合は運送会社さんですから、

・配送に使うトラックの写真

を目立つところに配置すると効果的です。また、ヘッダー画像を作成する際にそのような写真を入れる、という方法もあります。

 ホームページの改善は日々のコツコツとした積み重ねが大切です。

 皆さんも「小さく始めて大きく育てる」ことを念頭に、ホームページの内容をブラッシュアップさせていってくださいね。