第156回 デザイン重視より
「反応がとれるホームページ」を作ろう!
(2010/03/12)

 本日は、「高額だけどお洒落なホームページ」について考えてみたいと思います。


◆読者のコメントから

 本コラムや無料ガイドブックの読者の皆さんから、次のようなコメントをよくいただきます。

制作会社に高いお金を払ってホームページを作ってもらったのですが、ほとんどアクセスがありません。
業者から、「ホームページは格好いいデザインの方が反応がいいですよ」と提案されたのですが、実際はどうなのでしょうか。
WEB制作会社にサイトを作ってもらったところ、とてもお洒落なホームページに仕上がったのですが、自分で更新できません。高い更新費用を払うのが大変です。

 これらのご意見からは、ホームページ制作業者の提案に従った結果、

「デザイン重視で、高額なホームページ」

となってしまったことがわかります。

 実は初めてホームページを作る場合、こうした状況になってしまうことが少なくありません。


◆デザインを重視するよりも・・・

 一般に、企業が初めてホームページに取り組む際、「見た目」から入ってしまいがちです。

 普段目にしている大企業のサイトが、みな「お洒落なホームページ」ですから、どうしても

「自社のホームページも、格好いいデザインにしたい」

と考えてしまうのです。

 確かに、「ださいホームページ」よりは、「お洒落なホームページ」の方が良いと思います。

 ただ、「お洒落なホームページ」には、大きく二つのデメリットがあります。

 それは、

1)お洒落なホームページは、費用が高い
2)お洒落なホームページは、自分で更新できない

という点です。

 お洒落なホームページはデザインの検討等で色々と手間がかかりますから、どうしても価格が高くなります。

 また、お洒落に見せるために特殊なテクニックを使っていますので、プロでないと更新することができません。

 もちろん、費用が高かろうが自分で更新できなかろうが、そのホームページが商売につながれば問題ありません。

 でも、デザインの良さとホームページの反応には何の関係もありません。

 いくら格好いいデザインでも、まったく商売につながらないホームページは少なくないのです。

 そのため、デザイン重視で業者を選びホームページを制作した結果、「大枚はたいて作ったホームページなのに、全然役に立たない!!」となってしまうケースが後を絶ちません。

 もちろん大企業等、予算に余裕のある企業は、

・おしゃれなブランドイメージを広める

ために、デザイン重視の高額なホームページを制作してもいいと思います。

 でも、予算があまりにない中小企業は、

・デザインにこだわって、高額なホームページを作る

のではなく、

・低コストで、反応のあがるホームページを作る

ことを目指しましょう。

 いたずらに「見た目」にこだわるのではなく、

・反応がとれるホームページを、どうすれば低コストで作れるか

を考えるのです。


◆反応がとれるホームページを作るには

 さて、ホームページは、

・完成してすぐに反応があがる

訳ではありません。

 ホームページが完成した後も、

・コンテンツを少しずつ充実させて、
・トライアンドエラーの試行錯誤を続ける

ことが必要不可欠です。

 駅前の雑貨店等、実社会の店舗では日々試行錯誤を続けていると思います。

 新しい商品に入れ替えたり、陳列方法を変えたり、ポップの文言を変更したりと、反応がとれる店作りを試行錯誤することでしょう。

 ホームページも同じです。

 新しいコンテンツを追加したり、キャッチコピーを変えてみたりと、いろいろと試してみないと反応がとれるホームページは作れません。

 試行錯誤しなくても必ず成功するのなら、日本中のホームページのオーナーが、全て大金持ちになっていますからね。


◆デザイン重視はお金がかかる

 さて、ここで問題になるのが、

・デザイン重視のホームページだと、試行錯誤にお金がかかる

という点です。

 デザインに凝ったホームページの場合、ちょっとした変更をお願いするだけでも、すぐに何万円もの費用を請求されてしまいます。

 1ページ追加したら3万円、文言を一部変更したら5千円、という感じです。

 そしてお金がかかりますから、試行錯誤という訳にはいきません。

 そのため更新費用を惜しんで、まったく「試行錯誤」されず、公開したときからほとんど変わらないホームページとなってしまうのです。

 結果的に反応が上がらず、せっかく大金をかけたホームページが、何の役にも立たない、という悪循環にはまってしまいます。

 そこで我々がお勧めしているのが、

・自分で自由に更新できるホームページ

です。

 自分でホームページを更新すれば費用が発生しませんから、試行錯誤が簡単に行えます。

 新商品のキャンペーンにあわせてすぐにホームページを更新するとか、明日から商品を値下げするためにコンテンツを更新するとか、そんなことが自由にできるのです。

 これが、デザイン重視の高額なホームページだと、そうはいきません。

 1ページ追加するのに何万円も取られると、ついつい慎重になってしまいます。


◆自分で更新できるホームページ

 ですから、

・デザインがお洒落かどうか

という観点よりも、

・自分でページを追加したり、変更したり、試行錯誤が自由にできるか

という観点で、ホームページ制作に取り組みましょう。

 こうした考えに共感いただける読者の方からは

・今まで業者に依頼していたホームページが全く効果なく、今度は「自分」で効果のあるものを作りたいです。

・ホームページの作成を、今まで専門業者に依頼していましたが、全然問合せはありませんでした。今後は、自分で作りたいと思います。

というように、

「業者に依頼せずに、自分で反応の取れるホームページを作る」

という考えの方も増えてきています。

 繰り返しになりますが、「お洒落だけど高額なデザインのホームページ」だからといって、反応が取れるわけではありません。

 内容を充実させ、トライアンドエラーを繰り返しながら反応がとれるホームページを作るためには、「試行錯誤」が不可欠です。

 そのためには、自分で更新できるホームページを用意しましょう。

 皆さんも、「見た目がおしゃれなホームページ」より「反応がとれるホームページ」を目指すということを心がけてみて下さいね。