第151回 反応率アップへの第一歩
(2009/11/20)

 今回はまず、会員さまのお便りをご紹介しましょう。


◆会員さまのお便り

 吉本さまこんにちは。だるま先生の保険塾 中根と申します。
 いつもお世話になっています。

 昨年8月より作りこみをしてきまして、ようやくカタチになってきた感じです。当社では、代表渡辺が考え、中根が形にしています。

 生命保険の見直しというかなり競争率のキビシイ市場で戦っております。地域名もそれほど有効ではないようで、現在、「生命保険+平均」や「生命保険+更新」、「生命保険+選び方」など少しでもニッチなキーワードを探して内容を変更したりしております。

 子育てママに絞って、夫の生命保険を見直すと家計が節約できる! とかなりターゲットを絞っています。

 最近では求めている客層が訪れるようになってきました。1日まだ50〜60人くらいですが平均5ページ近くは見ているようです。

 求めている客層が見たときに、一致する内容になるように心がけるようにして、だんだん反応も出てきました。

 勝手ながら、ステップメールに登録しなおして配信したり、他のページと差をつけられるよう試行錯誤しております。

 吉本さんからいただくメルマガがとても参考になり、浄水器で検索して小野さんのページにたどり着く実験をしたりして、他のページとの違いがわかったり。住宅販売の方の文章を真似したりしています。

 1000件中5件の登録を目指していますが、4月だけで5、6人登録がきました。まじめにやっていけば少しずつ反応が出てくると思っております。

 まだ売上にはなっていませんが、競争率も激しいため、2、3年はかかると思っています。 変更も多く、さまざまな実験をできるので、吉本さんのブログ de ホームページで本当に良かったと思っています。

 他社のホームページ会社だったら現在までに何百万かかっていたかわかりません。

 本当にお世話になっています。今後も宜しくお願い致します。

だるま先生の保険塾 中根さま )

 中根さん、お便りありがとうございます!

 このお便りをいただいたのは今年の春頃なのですが、その後もホームページで成果をあげるために頑張っておられることと思います。

 さて、ホームページで成果をあげるために必要なのは、下記の2つです。

(1)アクセスアップ
(2)反応率アップ

 SEOなどのアクセスアップに目がいきがちですが、サイトからの反応(お問い合せや資料請求など)を増やす、「反応率アップ」も並行して進めていくことが重要です。

 今回は、中根さまからいただいたお便りを元に、反応率アップのポイントについてお話しましょう。


◆サイトの目的を明確にする

 反応率をアップするために必要な第一歩は、当たり前のようですが、

「サイトの目的(何で反応を取るか)を明確にすること」

です。

 ホームページに来た人に「資料請求をしてもらいたい」のか、「電話でお問合せしてもらいたい」のか、といった目的が明確でなければ、反応率をあげる、といっても漠然としてしまいます。

 例えば、だるま先生の保険塾さんの場合、サイトの目的は、アクセス者に「メールマガジンを登録してもらうこと」です。

 メルマガ登録のページ

 「このサイトではメルマガ登録をしてもらうんだ」ということを明確に決めて意識することが、反応率アップの第一歩と言えるでしょう。


◆反応率の現状を把握して目標を定める

 次に大切なのは、

「反応率の現状を把握して目標を定める」

ことです。

 だるま先生の保険塾さんのお便りには次のように書かれていました。

 1000件中5件の登録を目指していますが、4月だけで5、6人登録がきました。まじめにやっていけば少しずつ反応が出てくると思っております。

 このように、

・現在のサイトの状態でどれぐらい反応があるのか
・どれぐらいの反応率を目標にするのか

を明確にすることで、より具体的な改善案を出すことにつながります。

 なお、反応率は下記のように計算します。

反応率=資料請求数やメルマガ登録数÷アクセス数

 また一般的なホームページの「資料請求」の場合、

アクセス者     200人   に対して、
資料請求者       1人

= 反応率は 0.5%

くらいです。

 メルマガ登録であれば、もう少し高い数字を目指してもよいでしょうが、参考にしてみて下さい。


◆サイトの見直し

 現状の数値を把握して目標を決めたら、サイトの見直しを行って、

「目標を達するために、サイトをどのように改修するか」

の具体的な案を出していきます。

「資料請求ページ内の文章を読んで、資料請求したくなるか?」

といったコンテンツの見直しや、

「そもそも、資料ページにたどりつきやすいようになっているか?」

といった誘導の見直しを行います。

 このとき一番肝心なのは「アクセス者の視点にどれだけ立てるか」です。社内のスタッフやご家族にチェックしてもらうのもよいでしょう。

 また、だるま先生の保険塾さんの「メルマガ登録したらガイドブックプレゼント」のようにオファーをつけることで、反応率を上げるというアイデアもあります。

 メルマガ登録のページ

 サイト内の文章やナビゲーションの改修にとどまらず、アクセス者の視点に立って、「何をしたらもっと反応があがるか」を考えていきましょう。


◆改善を繰り返す

 見直しをしたら、しばらく様子をみて再度計測を行います。

 一回の見直しでいきなり目標を達成してしまうことは、まずありません。

 ここからさらに改善点を見つけ出し、計測するという作業を繰り返すことがポイントです。

 だるま先生の保険塾さんのお便りには、

 まだ売上にはなっていませんが、競争率も激しいため、2、3年はかかると思っています。変更も多く、さまざまな実験をできるので、吉本さんのブログ de ホームページで本当に良かったと思っています。

 他社のホームページ会社だったら現在までに何百万かかっていたかわかりません。

と書かれていましたが、このように1回であきらめずに根気よく改善を重ねることが反応率アップに一番必要なことなのです。

 反応率アップのための戦術はたくさんありますが、まずは

・目的を明確にして、目標値を持つ
・改善と計測を繰り返す

ということを意識しましょう。

 今まで漠然としか考えられなかった「反応率アップ」が、より具体的なものになり、成果にぐっと近づきますよ。