第129回 できる社長のHP活用講座 11
(2008/10/03)

●売らずに売る?

 さて、今回は、著書「できる社長はネットで売らない」の中で一番大切なコンセプト

・ネットで売らない

という考え方についてお話ししてみましょう。

 すでに書籍購入の方はご理解頂いていると思いますが、まだ購入頂いていない方には、何の事やらよく分からないと思いますので、かいつまんでご説明してみましょう。


◆ネットで売れるのか?

 たとえば、製造業の企業がホームページを作るとします。

 多くの場合、経営者はこんな風に考えます。

「いまどきホームページがないと恥ずかしいから、会社案内の代わりにホームページを作ろう」

「ホームページで製品を販売したいから、買い物カゴも欲しいな」

「そんなには売れないだろうけど、主要な商品をホームページに並べて、すぐに購入できるようにしておこう」

 人によって濃淡あるのですが、製造業に限らず、多くの経営者は上記のように考えます。

 すなわち、

・ホームページの目的は、会社案内 + 商品販売

ということですね。


◆でもネットでは売れない

 しかし経営者の期待とは裏腹に、ホームページでそう簡単に商品は売れません。

 ホームページに買い物カゴを用意したところで、そう簡単に売れないのはご存じの通りです。

 せっかくお金をかけても、まったく自社の製品が売れませんから、多くの経営者が、「ホームページは役に立たない」と感じてしまうわけです。

 そこで、本書の主張である

・ネットで売らない

という考え方が登場します。


◆営業マンの前にお客さんを連れてくる

 本書で繰り返し主張しているのが、

・ホームページで売ろうとしないで、

・お客さんを営業マンの前に連れてくるために、ホームページを利用する

という考え方です。

 成果が出にくいネットで無理矢理売ろうとしないで、ネットはお客さんを集める「集客」のツールと割り切りましょう。

 実は、ネットで売るには、「通信販売」のノウハウが必要です。

 そして、この通信販売のノウハウがないと、なかなか成果がでません。

 ですから、通信販売のノウハウがない多くの企業は、今まで実績のある「実店舗」や「営業マン」に売り込みを担当させればよいのです。

 ネットでお客さんを集めて、営業マンが売る、という役割分担が一番簡単に成果が出ます。

という話を、色々と事例を含めて書いていますので、自社のホームページ活用にお悩みだったら、ぜひご一読ください。

 御社のホームページ活用について、目の前が「ぱっ」と明るくなると思いますよ。


できる社長は、ネットで売らない