第119回 できる社長のHP活用講座 1
(2008/04/18)

 今回は会員さまから頂いたお便りをご紹介します。


●会員さまのお便り

 いつも御世話になっております。ウィンテック和田でございます。

 弊社はこれでいくしかない! と覚悟を定め、2005年8月にブログでホームページをオープンしました。

 翌月は問い合わせ、見積り依頼が多くなり、様々な方々からのアドバイス等のお礼をしながら、HPの販売方法に時間をかけるようになりました。

 6月に御社ご担当者にオリジナルヘッダー画像の作成を含め、サイトをリニューアルしていただき、大項目、小項目等メニューを変化させながらきました。

 その後ついに、8月にはホームページ経由の月商が¥210万円となり、約1年間でHPからの売り上げが1千万円をこえました。(リピートのお客様もいらっしゃいますが)。

 弊社はメーカーではないため「自社製品」というものがありません。「製品カタログ」という形でお客様に自社の情報を提供することができる「メーカー」を、かねてよりうらやましく思っておりました。

 が、その想いをブログで形にすることができました。

 製品の写真を掲載するにしてもカタログからの抜粋はせず、現場の施工写真を使うことにしています。

 お客様からよく尋ねられることについて、コツコツとひたすら掲載し、「お問合せの前に知りたいことは全てブログでわかるように」という姿勢で運営しています。

 例えば、ホテルなどからもご依頼をいただくのですが、企業規模の小ささに対するお客様の不安を払拭できるよう、ご依頼をいただいてから施工までの流れなどが具体的にわかるようになっています。

 先にも書きましたが、「自社製品がない」ということがずっと気になっていました。ですが、「お届けにあがったこの空間がわが社の製品です」と、胸を張って言えるようになれば良い。今はそう思えるようになりました。

 自慢するようで嫌だったのですが、数字を記入したほうが効果がわかりやすいと思ったので記載しました。皆様の支援のおかげです。

 小さくはじめて大きく育てる。小さくしかはじめられず、まだまだ大きくはありませんが、これからも精一杯頑張っていきます。

 本当にありがとうございました。

ウィンテック有限会社 代表取締役 和田吉記さま)

 和田さま、お便りどうもありがとうございました。

 和田さんは、高速シートシャッターやビニールカーテンを中心に、工場作業者の立場に立った「作業環境の改善」を提案されています。

 あまり他では見ない形態なのですが、和田さんのサイトの会社案内によると

 会社案内 : http://www.winteck.jp/

既製品では対応不可能な機械、設備機器、特殊建具などの開発・設計・施工

衛生管理機器・省エネ環境製品などの販売・設計・施工

を事業内容とされています。

 ホームページも、情報が豊富な素晴らしいコンテンツを用意されていて、下手なメーカーサイトよりもよほど充実しています。

 メーカー系のサイトとはちょっと切り口が違った興味深いサイトですので、ぜひ一度アクセスして参考にしてみて下さい。

 ウィンテック有限会社


●なぜホームページの反応が得られたのか

 さて、和田さんのサイトがなぜ成功したか、その理由について考えてみましょう。

 和田さんのサイトが成功した理由は色々とあるのですが、その最大の理由は

・情報が充実していること

にあります。


●お客さんが必要とする情報を掲載する

 和田さんからのお便りの中で、ウィンテックのHPを作り上げるに際して心がけた点を述べていただいています。

 製品の写真を掲載するにしてもカタログからの抜粋はせず、現場の施工写真を使うことにしています。

 お客様からよく尋ねられることについて、コツコツとひたすら掲載し、「お問合せの前に知りたいことは全てブログでわかるように」という姿勢で運営しています。

 例えば、ホテルなどからもご依頼をいただくのですが、企業規模の小ささに対するお客様の不安を払拭できるよう、ご依頼をいただいてから施工までの流れなどが具体的にわかるようになっています。

 和田さんのホームページを見ていただけると分かりますが、

・単なる製品カタログではなく

・現場でお客さんに普段説明している内容を

・分かりやすく説明する

という姿勢を徹底されています。

 メーカー系のホームページは、単なる商品カタログの焼き直しというパターンが少なくないのですが、これではなかなか反応は得られません。


●お客さんが必要とする情報とは?

 法人であれ、個人であれ、お客さんがホームページにアクセスするのは、

・自分が必要とする情報を入手するため

です。

 そして、

・アクセスしたホームページに自分が必要とする情報がないと、直ぐに次のサイトに移動してしまう

ことになります。

 いくら商品情報が充実していたとしても、それが「お客さんが必要とする情報」とは限りません。

 和田さんの場合、

 お客様からよく尋ねられることについて、コツコツとひたすら掲載し、「お問合せの前に知りたいことは全てブログでわかるように」という姿勢で運営しています。

とのことですが、この

・お客さまからよく尋ねられること

をホームページに掲載するのが、ホームページ成功の大切なポイントです。

・お客さんがホームページで求める情報

 = お客さんから、普段よく聞かれること

なのです。

 繰り返しになりますが、ホームページに「お客さんが求める情報」がないと、お客さんはすぐに別のホームページに移動してしまいます。

 こういうホームページは、いくらアクセス数が多くても、ほとんどの人が他のホームページに移動してしまう訳ですから、ホームページの反応はほとんどないのです。

 アクセスはそこそこあるけれど、ホームページの反応がさっぱりない、という方は、ぜひ和田さんのホームページを参考にして、「お客さんが求める情報」の大切さを体験してみましょう。(^^)v

 ウィンテック有限会社