第114回 「スタッフ紹介」と「社長挨拶」で反応率アップ!
(2008/02/08)

 今回は、「社長挨拶」と「スタッフ紹介」について考えてみます。


●新規開拓と信頼感

 ホームページを作るというと、皆さん「ネットだけの無機質な世界」を想像する方が多いのですが、実はそれでは片手落ち。

 ネットであれ実店舗であれ、商売の基本は「フェイス・トゥ・フェイス」の人間関係です。

 特に新規客を開拓するときはこの傾向が強くて、「どこの誰とも分からないネットの向こう側の会社」のままだと、中々お客さんの信頼を獲得することはできません。

 「実社会」で新規の取引を開拓するときは、まずは担当営業の人物を見ます。

 その営業マンが、チャランポランいい加減な人物であれば、お客さんは取引しようとは思わないでしょう。

 ネットも同じで、ホームページを通じて「我が社はきちんとした会社ですよ」ということをアピールしなければいけません。

 ただし、きちんとした会社であることをアピールするには、単に会社概要を掲載すればよい、というものではありません。


●人間性で勝負!

 先ほどの営業マンが、新規の取引先を開拓する際に、会社パンフレットだけ渡しても信頼してもらえないのと同じで、ホームページでも紋切り型の会社案内だけでは信頼してもらうのは困難なのです。

 それでは、どうすればホームページを通じて「会社の信頼感」をアピールできるのでしょうか。

 それには、

 ・社長や社員の人間性をみせる

ことが大切です。

 営業マンも、会社案内ではなく、生身の自分自身を信頼してもらって、初めて商売につながります。

 ホームページも同じで、会社案内のページではなく、社長挨拶やスタッフ紹介のページを通じて、社長や社員の人間性を見せなければいけないのです。

 そして、その人間性を理解していただく事を通じて、「弊社は、御社のためにきちんと仕事をします」ということをアピールしていく必要があるのです。


●あきばれネットの場合

 弊社の場合、様々なコンテンツで私自身、あるいはスタッフのことを理解いただこうと努力しています。

 その中から、御社のホームページの参考になると思うコンテンツを下記にご紹介しておきますので、是非ご一読してみて下さい。

 ・吉本のご挨拶

 ・スタッフ紹介


●お客さんを前にして何を話すか?

 先ほどのコンテンツを一読していただければ、恐らくイメージが沸いたと思うのですが、ホームページでこうしたコンテンツを作る際は、

 ・お客さんを目の前にして、「1対1」で話す

ようなつもりで文書を作りましょう。

 仕事柄、多くの「ホームページの社長挨拶」を目にするのですが、ほとんどの社長挨拶は、お客さんを目の前にして話すような内容になっていません。

 例えば、

「弊社は、品質の向上と顧客満足度のアップをめざして、日々努力を続けております」

というような、「抽象的」で「中身のない」社長挨拶をホームページに掲載しているが少なくありません。

 でも、こうした抽象的な社長挨拶をホームページに掲載しても、お客さんの心にはほとんど何も伝わらないと思います。

 確かに上記のような社長挨拶は、「会社パンフレット」としては良いのかもしれません。

 でも、お客さんと二人きりとなった時には、こんな感じの話はしないと思います。

 お客さんと1対1で話すのであれば、もう少し具体的に、あるいはもう少し本音ベースの自己紹介をするのではないでしょうか。

 先ほどのような「抽象的」で「中身のない」話では、お客さんの心を捉えることができないことは、社長さんは当然ご存じです。

 だからこそ客先では、もっと違った話をして、自分のことを、そして会社のことを信頼してもらおうと努力を続ける訳です。


●ホームページも同じです。

 ホームページも同じ事。

 中身のない絵空事をホームページに掲載するよりは、もっと具体的な社長挨拶を掲載しましょう。

 もっと自分をさらけ出して、自分の人間性をアピールしましょう。

 何も難しい話はありません。

 客先で普段話している「自己紹介」や「失敗談」を、そのままホームページに掲載すればよいのです。

 ホームページを読んでいるお客さんに直接、語りかけるつもりで社長挨拶を作ってみましょう。

 目の前にいるお客さんに、自分のことを理解してもらうために、普段話している内容を掲載しましょう。

 またこれは、「スタッフ紹介」も同じです。

 社長だけでなく、実際にお客さんと接する現場スタッフのことを理解してもらうために、スタッフ紹介のページにも力を入れましょう。

 スタッフのことをお客さんが理解してくれれば、それだけ会社への信頼感が増します。

 ホームページの「スタッフ紹介」のページを通じて、スタッフの魅力、ひいては会社の魅力をアピールしていく訳です。


●実際にお客さんと会う代わりに

 もちろんホームページの代わりに、直接お客さんと会えれば、そちらの方が効果は遙かに高いです。

 でも時間的、あるいは距離的にお客さんとお会いすることが難しいケースも少なくないですから、次善の策としてホームページを通じて、社長、あるいはスタッフの人間性をアピールしていきましょう。

 ホームページの「社長挨拶」や「スタッフ紹介」を通じて、信頼に足る企業であることをアピールしていくのです。

 繰り返しになりますが、ホームページの社長挨拶やスタッフ紹介を作るときは、単なる会社パンフレットの代わりではなく、

 ・目の前にいるお客さんに直接語りかける

つもりで、社長やスタッフの人間性をアピールして行きましょう。


<ご参考>

 ・吉本のご挨拶

 ・スタッフ紹介