第111回 mixiを販促に使う方法
(2007/12/21)

 以前、mixiの話を取り上げたのですが、その内容に関して、会員さんから追加の情報を頂きました。


●会員さまからのご報告

 いつも大変お世話になります。

 mixiから売り上げにつながりましたのでレポートします。先日、mixiは「交換日記」利用にとありましたがそれだけではないと思いますよ。

 例えば今回の事例では、mixiの中にデザイン文具メーカーの製品が好きなコミュニティがあり、そこで弊社の新ネットショプの宣伝を書き込みましたところ、来訪者から初注文を頂くことができました。

 また、サイト来場者もかなり稼いでくれていますし、mixi日記にもあきばれさんのブログとリンクさせるとブログ来場者稼ぎができます。

 使い方次第では商用にも十分使えそうです。

 ただし、あきばれさんのメインユーザー(?)であるPCに不慣れな社長がコミュニティの空気を読めずに、売り色を出しすぎで下手な書き込みをしてしまうと逆に炎上しかねないので、この情報は限定で出してくださいネ。

株式会社伊藤商会 代表取締役 伊藤秀雄さま)

 伊藤さん、ご報告どうもありがとうございました。

 伊藤さんは、ホームページ活用に大変熱心な経営者で、素晴らしいホームページを運営されています。

 伊藤商会さんのHP

 伊藤さんは名古屋を中心としたOA機器販売をされているのですが、ホームページで高額なOA機器がバンバン売れているそうです。

 OA機器のネット販売に関しては国内の第一人者ですから、是非ホームページにアクセスして研究してみてください。

 また、会計システムや営業支援システムに関しても精通されていますので、名古屋地区でITに関してお困りだったら、一度相談されるのも良いと思いますよ。


●mixiのビジネス利用について

 さて、伊藤さんのご報告は、以前お話した下記部分に対する追加レポートです。

 SNSサービスをビジネスに利用する、と言った場合、下記の2つの方法が考えられます。

・「mixi」や「gree」と言った、既存のSNSサービスを利用

・SNSシステムを導入して、自社でSNSサービスを提供

 二つめの「自社でSNSサービスを提供する」というのは、ブログを立ち上げるような感じで、自社専用のSNSサービスを立ち上げるイメージです。

 自社でSNSサービスを提供し、新規顧客の開拓に利用したい、と考える社長さんも少なくないようなのですが、先ほどの「寂しい」というコンセプトを押さえておかないと、中々うまく行かないと思います。

 かと言って、「mixi」や「gree」等の既存のSNSサービスが提供しているビジネス系のサービスはほとんどありません。

 できるのは、せいぜい広告を出す位です。

 もちろん、「寂しい」人達と日記交換しながら、自分のサイトに誘導して、「情報商材を販売」したり、「健康食品を販売」したりすることも不可能ではないのでしょうが、結構手間がかかりますから、あまりお勧めしません。

 と言うわけで、現段階では、SNSというのは、「寂しい人の社交場」であり、「ビジネスのツール」ではない、という風に認識しておきましょう。

 この部分に関して、伊藤さんが実際にmixiを利用して、集客に成功したとのレポートを頂いた訳です。


●コミュニティーからの誘導

 今回、伊藤さんが成功されたテクニックは、

 例えば今回の事例では、mixiの中にデザイン文具メーカーの製品が好きなコミュニティがあり、そこで弊社の新ネットショプの宣伝を書き込みましたところ、来訪者から初注文を頂くことができました。

 また、サイト来場者もかなり稼いでくれていますし、mixi日記にもあきばれさんのブログとリンクさせるとブログ来場者稼ぎができます。

とのことです。

 上記を簡単にまとめると、下記の通りとなります。

1)mixi内の「日記」から、自社の「ブログ」に誘導

2) mixi内の「コミュニティー」(同じ趣味の人が集うmixi内のサービス)から、自社の「販売サイト」に誘導


●mixiの日記から誘導

 自分のmixiの「日記」コーナーで、自分のHPやブログの紹介をして、HPやブログに誘導する、という方法です。

 私のような「筆無精」の人にはかなり辛い方法なのですが、筆まめな人にはお勧めの方法です。

 mixiの利用者は熱心な人が多いので、mixiの日記をまめに更新することで、自社サイトやブログに誘導することが可能です。

 とは言え、mixi内の自分の日記を読んでくれる人が、毎日「何百人」もいる訳ではありませんから、アクセス数そのものを稼ぐのは難しいと思います。

 ただし、数は少ないものの、「見込度の高い」特定セグメントの人達を誘導できる可能性はあります。

 掲載する「日記」の内容を「見込客」の人達が興味を持ちそうな内容とすることで、日記経由で自社サイトに誘導するという訳ですね。


●コミュニティーから誘導

 mixiには、「コミュニティー」と呼ばれる、特定グループの掲示板サービスがあります。

 特定のテーマに興味を持つ人が集まって、自由に発言するコーナーです。

 昔のパソコン通信で言えば「フォーラム」、今ならYahoo!の「掲示板」のmixi版です。

 このコミュニティは、特定のテーマに関心が集まっているコーナーですから、見込み度は非常に高くなります。例えば、化粧品販売の会社にとっては、「スキンケア」や「美容」と言ったコミュニティーに見込み客がたくさんいる訳です。

 従って、自社のサービスの見込み客の人達が集いそうな「コミュニティ」があれば、そのコミュニティーに書き込みすることで、自社のサイトに誘導することが可能です。

 ただし、この方法は上級編。

 一般に、コミュニティーの参加者は、企業からの「売り込み」を嫌います。

 コミュニティーの参加者は企業の売り込み発言を読むために集っているのではなく、純粋に情報交換するためにそのコミュニティーに参加しています。

 そのため、明らかに営利目的の書き込みをコミュニティーに対して続けていると、出入り禁止にされてしまうケースもあります。

 ですから、mixiに少し慣れて、コミュニティーの「雰囲気」が分かるまでは、この方法は控えた方がいいでしょう。


●トライ&エラーで頑張りましょう。

 いずれにせよ、mixiは大人気のサービスです。

 まだまだビジネスへの活用は始まったばかり。

 我々も試行錯誤していくつもりですので、御社も伊藤商会さんに負けず、お互い頑張りましょう。(^^)V

 伊藤商会さんのHP