第108回 社長はネットの「現場」を体験しましょう
(2007/11/22)

 今回は、まず最初に会員さまのお便りを紹介したいと思います。


●会員さまのお便り

 長男の嫁から、お父さんの力では無理だからやめておいた方が良いといわれたが、人の出来るものが出来ない筈はないと押し切ってやりました。

 実際にやってみると、いとも簡単。拍子抜け。原稿を前以ってフロッピーに作成しておいたので、ものの小一時間で出来上がった。

 あきばれネットのなんて簡単なこと。

 もちろんトラブルもありました。操作ミスからトップページの画面がダブり、それを消去せんとして、消してはならぬ操作ボタンを押したのが失敗の始まり、トップページのメイン欄が全部消えてしまった。

 翌日すぐお電話をしたら、たちどころに難問解決、そして完成しました。御社のブログdeホームページの素晴らしさとその対応には感服した次第です。

 あとは長男の所のように検索エンジンの上位にランクされ、それが私の夢を達成してくれる事を期待しつつ、現在更なる再構築の準備といった所です。本当に有難うございました。

東藤コーポレーション 代表取締役 藤本謙一さま)

 藤本様、お便りどうもありがとうございました。

 トラブルに遭遇しながらも、うちのカウンセラーとともにそれを克服し、今では素晴らしいホームページを完成されました。

 とくにご家族の反対(?)を押し切って、自分自身で「ホームページの更新」にチャレンジされた、その積極性は素晴らしいと思います。


●現場の経験が経営者の財産

 さて一般に、経営者に対する戒めとして「現場を理解する」という指摘があります。

 社長室に籠もってばかりいないで、お客さんとの接点である店頭や、製造業の場合だったら物作りの現場である工場のことを常に理解して、現場の課題をきちんと把握しなさい、という戒めです。

 一般に多くの経営者は、実店舗の「現場」については精通されていると思います。

 社長さんが若い頃、あるいはまだ会社が小さかった頃は、自ら「現場」の先頭に立って奮闘していたと思いますから、現場のことは「皮膚感覚」として、細かい点まで理解していると思います。

 そしてこの「現場」のことが分かっているという「自信」が、現在の会社経営において、大きな財産になっていると思います。

 会社の方針や各種営業施策を考えるときに、自ら実践してきた「現場の経験」に基づいて経営判断を下しているでしょうし、また部下に指示する場合でも、「自分は現場を理解している」という「自信」が、言葉に力を与えていることと思います。


●インターネットでは現場を知らない

 ところが、ことインターネットになると、この「現場」を経験したことのない経営者がほとんどです。

 若い頃は店頭で自らお客さんと接していた社長さんも、ホームページに関しては担当者に丸投げして、自分自身で経験しようとはしません。

 「パソコンは苦手なので」という言い訳ばかりして、ネット上の顧客接点である「ホームページ」の運営には直接タッチしないのです。

 もちろん担当者に対しては、「ホームページを使って、○○しなさい」という指示はしているのですが、なにせ自分で体験していない世界ですから、どうしても指示が的外れになりがちです。

 実店舗では、営業経験のない営業部長が成果をあげられないように、インターネットでも「ホームページの運営経験」のない経営者は、なかなか成果を上げられないのです。

 ホームページを「頭で理解」しているつもりでも、実際に現場を経験していないと、どうしても「ネットの向こう側のお客さん」のことが分からないのです。


●自分でやってみることが大切です

 こうした「自分ではホームページの運営に手を出さず、部下に丸投げする」経営者が多い中、藤本さんは

 長男の嫁から、お父さんの力では無理だからやめておいた方が良いといわれたが、人の出来るものが出来ない筈はないと押し切ってやりました。

と、周囲に「無理だよ」と言われながらも、自らホームページの運営を手がけられました。

 そして実際にやってみると、

 実際にやってみると、いとも簡単。拍子抜け。原稿を前以ってフロッピーに作成しておいたので、ものの小一時間で出来上がった。あきばれネットのなんて簡単なこと。

という感じで、案ずるより産むが易し、という感じだった訳です。

 実際に藤本さんのホームページにアクセスしてもらうと分かるのですが、

起業者支援アウトソーシング

 藤本さんは、経理のアウトソーシング業務を中心とした、素晴らしいコンテンツを用意されています。

 とても「お父さんの力では無理だからやめておいた方が良い」と言われた方とは思えない出来映えです。


●やってみないと分からないことが見えてくる

 さて藤本さんのように、実際に自分で現場を体験すると、色々なことが見えてくると思います。

・作業的に何が大変なのか(=作業工数の見積もり)、

・制作にあたって重視すべき点は何か(=プライオリティーの評価)、

・お客さんの反応をどうすればとれるのか(=反応率アップの施策検討)

等々、実際に手を動かしてみることで、課題や改善点が色々と浮かんでくると思います。

 ホームページ作成の「現場」を体験するのは、こうした「自分の考えを整理」したり、「新しいアイデアを思いつく」という意味で、非常に効果的です。

 もちろん、一生ホームページの運営を手がける必要はありません。

 1〜2ヶ月、実際にホームページの作成や更新を経験してみて、何となくポイントが理解できればそれで充分です。

 現場のことがおおよそ理解できれば、それで「インターネットの営業戦略」を考える際に、今までよりは遙かに地に足がついた議論ができると思います。

 また、担当者に指示を出す際でも、実際に自分が体験していますから、今までよりも遙かに的確な指示が出せるようになるのです。

 実店舗で「現場」を理解するのが大切なように、ホームページでも「現場」を理解するのは大切です。

 ぜひあなたも藤本さんを見習って、ホームページの「現場」を体験してみましょうね。(^^)V

 検索エンジン上位表示を実現した方のお便りをご紹介するコーナー「会員さまのSEO自慢」に続いて、「会員さまのホームページ成功自慢」コーナーをアップしました。

 このコーナーは、「ブログでホームページを作成したらこんなイイコトがありました」という会員さまからのご報告をまとめたものです。

 会員さまののホームページ成功自慢

 例えば・・・

 ビジネスブログを作ってから、おかげさまで仕事も増え、社員3名、アルバイト2名を増員し、それでも仕事が増え続けたので、現在も2名の社員を追加募集しているところです。

 ホームページを作ってから数ヶ月の間で、一気に仕事が増え、社員も増えたので、地元では弊社のホームページがうわさになっています。

といった感じです\(^o^)/

 これからホームページを作る、という方は、先行企業さんの事例をぜひ、じっくりと研究してみてくださいね。