第107回 社長あいさつは、素の自分で勝負!
(2007/11/16)

●紋切り型の社長挨拶では・・・

 企業がホームページを作ると、たいてい「会社案内」の下に、「社長あいさつ」のコンテンツを用意します。

 多くの企業では、この「社長あいさつ」が無味乾燥なメッセージであることが少なくありません。上場企業に多い「あたりさわりのないメッセージ」になっています。

 読んでも内容がほとんど心に残らないですし、そもそも書いてある事がよくわかりません。

 大企業の場合、こんな感じの社長挨拶がほとんとです。

 大企業の経営者としては、あまり変なことを書いて問題になるのも嫌ですから、どうしても「当たり障りのない」社長挨拶になりがちなのです。


●中小企業の社長挨拶は、お客さんむけに語る

 でも中小企業の場合、こういう社長挨拶はお勧めしません。

 中小企業では、社長さんがさまざまな形で「企業のメッセージ」を伝えていかなければいけません。

 大企業の場合は、お客さんから見ると、社長がどんな人かというのはほとんど関心がありませんから、社長挨拶など実は誰も読まないのです。

 でも中小企業の場合、社長=企業です。

 初めて取引をするお客さん、初めて商品を購入するお客さんにとって、その企業がどんな企業なのかというのは、最大関心事の一つです。

 そして、その企業を理解するために、社長さんのことを知りたいと思うのです。

 ですから、御社のことをまだよく知らないお客さんに、「社長あいさつ」というコンテンツを通じて、メッセージを届けましょう。

 御社の想い、社長の想いを、「社長あいさつ」を通じて、お客様に届けるのです。


●弊社のサンプル

 と言われてもイメージが沸かないかもしれませんので、弊社の「社長あいさつ」をご紹介しておきましょう。

 吉本の「代表者プロフィール」

 ちょっと、というか相当てれくさいのですが、一読してみてください。


●お客さんを前にして語りかける

 私の挨拶ページを読んでいただくと、大企業の社長挨拶とは随分違うことがお分かり頂けると思います。

 私の場合、自分のこれまでの足跡や、あまり人には言いたくないような失敗例を通じて、

「自分がどのような人間か」

をご理解頂きたいと思って、このプロフィールを書きました。

 「私」が、すなわち「あきばれネット」が、どんな想いでお客様に接しているか、どこに向かって進もうとしているか、それを伝えたいと思ってこのメッセージを書いたのです。


●素の自分を出しましょう

 こうした社長挨拶には、賛否両論あります。

 弊社の会員さんでも、大企業型の「当たり障りのない挨拶」を掲載している人も少なくありません。

 でも、もしお客さんに自社のことをもっと分かってもらいたい、とお考えだったら、社長挨拶でもっと踏み込んだメッセージを伝えましょう。

 かなり気恥ずかしいのですが、「素の自分」を出してお客さんに語りかけましょう。

 自分がどんな想いで会社を経営しているか、どんな想いで日々お客さんに接しているか、殻をやぶってメッセージを伝えるのです。

 お客さんも、「表面的なあいさつ」よりも、「生の社長さんのあいさつ」の方が、きっと共感してくれます。生の社長さんのメッセージの方が、きっとお客さんの心に響くと思います。

 ぜひ、「社長挨拶」というコンテンツを通じて、お客さんに本当に届けたいメッセージを伝えるようにしていってくださいね。(^^)