今週は少し毛色を変えて、「新商品開発」についてお話ししたいと思います。 ●【ブログdeホームページ】サービス開始当初の状況 【ブログdeホームページ】サービスを開始して、一年が経過しました。 この一年、色々と苦労はあったのですが、一番の苦労は、「ブログでホームページを作る」というコンセプトをご理解いただく部分でした。 サービスの提供当初は、まだ「ビジネスブログ」という言葉もほとんど知られていなかったですし、「ブログ」というと「社長日記」を書くものと、ほとんどの人が考えていました。 こうした状況の中、「ブログでホームページを作ろう」という提案を始めた訳です。 今でこそ、WEB制作会社が「ビジネスブログでホームページを作りましょう」という提案しているのをサイト上でもよく見かけますが、当時、こういうアプローチをしているのは弊社だけでした。 一般的に、こういう「新商品」を世に問うときに一番大変なのが、「その新商品のことを理解してもらう」という点です。 ●新商品の販促は難しい 会員さんから時々、
というような相談を頂きます。 ですが、こういう「新商品」の販促は非常に難しいのです。 「新商品」ですから、お客さんはその商品のことを聞いたこともありません。その商品の中身も、効果も、自分にとってのメリットも、何も分からないのです。 その商品に対する信頼性もゼロですし、場合によってはその商品を開発した企業も知名度ゼロかもしれません。 しかも、検索エンジン経由のアクセスが全く期待できません。 新商品ですから、その商品名を知っている人は誰もいないのです。当然、その商品名で検索する人など誰もいません。結果的に、検索サイト経由のアクセスはほとんど見込めないのです。 こうした状況では、新商品をネットで販売するのが非常に難しいというわけです。 会員さんは、
と考える方も多いのですが、実店舗で売れない新商品は、ネットでももっと売れないと思って間違いありません。 ●【ブログdeホームページ】という新商品 さてそれでは、弊社の【ブログdeホームページ】という「新商品」は、どのようにマーケットに普及して行ったのでしょうか。 もちろん、本サービスの、現在の利用者数は400社強ですから、決して皆さんに自慢できるような社数ではありません。 ただ、1年で400社の「新規開拓」を行ったということ、そしてその全てを「営業マンなし」で開拓したという意味で、もしかしたら御社のヒントになるかもしれませんので、弊社が工夫したポイントをお話ししましょう。 弊社は、150万円もするホームページ制作サービスを、 ・お客さんと一回も会わないで、 ・ホームページとメルマガだけで 販売しています。 営業が苦手な会社なので社内に営業マンはいないですし、私自身、営業活動は全くしていません。 いわば、ホームページ制作サービスを「通信販売」している訳です。 そして、この【ブログdeホームページ】という「新商品」を開始するに際しても、同じようにネットを使った「通信販売」を前提としました。 (本当は強力な営業部隊を用意すれば、もっとたくさんの方にお申込み頂けたと思うのですが、何せ私が営業嫌いなものですから・・・) ●お客さんに対する啓蒙活動 さて、先ほど述べたように、「新商品」をネットで販売するのは非常に難しいわけですが、我々はどのように【ブログdeホームページ】という新商品を販促したのでしょうか。 色々と工夫した点は多いのですが、一番注力したのは、 「ブログでホームページを作る」という「コンセプト」を理解いただくことでした。 新商品そのものを一生懸命に宣伝するというアプローチではなく、【ブログdeホームページ】という新商品のベースとなっている「考え方」あるいは「コンセプト」を一生懸命にアピールしたのです。 お客さんにとってみると、「新商品」の商品内容を説明されても、最初の内はよく分かりません。 【ブログdeホームページ】で言えば、「ブログ=個人日記」と思っている人にいくら商品説明しても、決してお申込みいただけないのです。 そこで、うちのサイト(http://www.blogdehp.jp/)は、商品説明よりも、「ブログの説明」の方が圧倒的にコンテンツとして多い作りになっています。 「商品説明コンテンツ」を読んでもらう前に、まずは「ブログ活用コンテンツ」を読んでもらって、 ・ブログをビジネスにどう活かせば良いか について、具体的なイメージを持ってもらうことに注力したのです。 そして、「ブログでホームページを作る」というコンセプトを理解してもらえれば、そのコンセプトを実現するツールとして【ブログdeホームページ】を検討してもらえる、という流れになるわけです。 このように、新商品をネットで販促するときは ・新商品そのものを販促する よりも ・新商品のコンセプトを販促する 方が、成果が出やすいと思います。 もし御社が、ネットでの「新商品」販売に苦労しているのなら、少し切り口を変えてみるのも良いと思いますよ。(^_^) |