第96回 住宅業界のブログ活用事例
(2007/08/31)

 本日は、建設業のブログ活用について考えてみましょう。


●大手建設会社のブログ活用

 最近、「ビジネスブログ」でホームページを作らせて頂いた事例をご紹介致します。

伊藤工務店さま http://hero.ito-k.co.jp/

水本さま http://hero.mizu-moto.co.jp/

 こちらの会社さまは、それぞれ滋賀県と岩手県の大手建設会社さんなのですが、今回、弊社の「ブログdeホームページ」の「特別コース」(^^)をご利用になって、新しくサイトを立ち上げられました。

 伊藤さんも水本さんも、

ヒーローライフカンパニー

さんのFCとして、「ヒーローマンション」という高機能マンションの建築を手がけられています。

 両社とも、会社全体のサイトはお持ちなのですが、

伊藤工務店さま http://www.ito-k.co.jp/

水本さま http://www.mizu-moto.co.jp/

 今回、このヒーローマンション専用サイトとして、新たにブログでのサイト構築を決断されました。

 さて、この両社の新サイトをご覧頂くと、ブログとは思えない仕上がりになっていると思います。

伊藤工務店さま http://hero.ito-k.co.jp/

水本さま http://hero.mizu-moto.co.jp/

 トップページも「それらしい」と思いますが、それ以外にも、伊藤工務店さんの

オーナー様からのお便り

スタッフ紹介

 あるいは、水本さんの

ヒーローマンションの実績

水本の施工事例

と言ったページを見て頂くと、それぞれの会社の実力のほどが垣間見えて、すごく参考になると思います。(^^)V


●高額商品とホームページ

 さて、伊藤さんや水本さんが取り扱っている「ヒーローマンション」というのは、最近「土地オーナー」さんに大人気の商品だそうです。

 「ヒーローマンション」というのは、マンションとしての性能が非常に高いそうで、そのためヒーローマンションで「賃貸マンション」を建設すると、入居希望が相次ぎ、入居率が非常に高くなるそうです。

 ところで、伊藤さんや水本さん、あるいはヒーローライフカンパニーさんが、狙っているターゲットは、一般の個人客ではありません。
 
 「賃貸マンション経営」に興味をお持ちの「土地オーナー」や「投資家」の方々が主要なターゲットとなります。

 マンションを一棟建てるわけですから、自ずと投資金額も違いますし、投資物件(マンション)を決定するまでの意思決定期間も長くなります。

 こうした「高額商品」をホームページに掲載しても、もちろん「ネット販売」できる訳ありません。ホームページ(ブログ)の目的として、「セールス」を目指すのは問題外、という訳です。

 もし販売を目指すのではないとしたら、こうした「高額商品」のホームページの目的としては、何が考えられるでしょうか?

 企業の戦略によってもちろん変わってくるのですが、一般的には

1)情報提供: 営業マンの代わりに、見込み客(この場合は、土地オーナー)に必要な情報を提供する

2)実店舗への誘導: 見込み客を、実店舗(この場合は、現場見学会や内覧会)に誘導する

を「ホームページの目的」とするケースが多いでしょう。

 この「情報提供」と「実店舗への誘導」というのは、今回のケースに限らず、工務店やマンションのデベロッパーでも同じです。

 建設業界以外でも、自動車やインプラント治療等、「高額商品」に関しては同じと考えて構いません。


●一足飛びに「実店舗に誘導」しても・・・

 さて、ホームページの目的として、「販売」ではなく、「情報提供」と実店舗への誘導」を重視するとした場合、次に考えなければいけないのは、両者のプライオリティーです。

 みなさん「情報提供」はさておき、一足飛びに「実店舗への誘導」を目指すのですが、これではなかなか反応は得られません。

 工務店さんのホームページを作る場合など、社長さんは必ず「現場見学会のページを作って下さい」と仰るのですが、現場見学会のページだけではなかなか集客につながらないのです。

 そもそもお客さんの気持ちとしては、

「できれば建設業界の営業マンには会いたくない!」

と考えています。営業マンに会うと何か売り込まれそうですから、できることなら営業マンと接触したくないのです。

 その上、わざわざ時間を使って足を運ぶわけですから、それなりのメリットがないと、なかなかお客さんは実店舗に足を運んでくれません。

 単純に「現場見学会やります」とか、「モデルルームにどうぞ」とホームページでアピールしても、そう簡単にお客さんを動かすことはできないのです。


●実店舗に足を運ぶメリットをアピールできるか

 しかしながら、もしお客さんに、現場見学会等の「実店舗」に足を運ぶメリットを納得してもらえたなら、事情は変わってきます。

 極端な話、「現場見学会に来てくれたら、もれなく100万円差し上げます」というような広告を出したら、もの凄い数の人が殺到するでしょう。

 この場合は「100万円」というメリットがあるからお客さんが足を運んでくれるわけですが、100万円に代わるメリットを、ホームページでアピールできれば「ネット」から「実店舗」に人を誘導することができるのです。

 そのためのツールが「情報」です。

 現場見学会以外のコンテンツで、お客さんの役に立つ「情報」を豊富に提供しておきましょう。

 いつもお話ししているように、お客さんの「ニーズ」や「悩み」を解決する情報をホームページに掲載しておくのです。一度読み始めたら最後まで読まずにはいられないような、そんな「お役立ち情報」をホームページに掲載しておきましょう。

 そして、ホームページのコンテンツを上回るような「情報」が、実店舗(現場見学会、等)で得られるとお客さんが感じてくれたなら、放っておいてもお客さんは集まってきます。

 従って、高額商品の販売プロセスとしては、

・サイトでお客さんの「悩み」や「ニーズ」を解決する「情報」を提供する。

実店舗に足を運ぶと、さらに役立つ「情報」が手にはいると、サイト上でアピールする。

・実店舗への誘導コンテンツにより、お客さんの背中を押してあげる。

・実店舗に来店

というようなシナリオを作りましょう。

 そしてこのシナリオに基づいて、コンテンツを用意する訳です。

 もしあなたが高額商品を扱っているのなら、伊藤さんや水本さんのサイト(ブログ)を参考にして、コンテンツを準備していって下さいね。

伊藤工務店さま http://hero.ito-k.co.jp/

水本さま http://hero.mizu-moto.co.jp/