今週は、飲食業のホームページ活用について考えてみます。 ●検索サイトで上位を独占! まず最初に、下記のホームページにアクセスしてみて下さい。 焼肉の牛角・大分宗方店 焼肉の牛角・大分府内店 焼肉の牛角・大分森町店 一見、普通のホームページに見えますが、上記は全てブログで作ったホームページです。 上記のホームページ(ブログ)は、昨年の11末に公開したのですが、制作にあたってSEO(検索サイト対策)を施したので、わずか1ヶ月ちょっとで、めざましい成果が出ました。 例えば、Yahoo!で 「焼肉 大分市」 で検索すると、 1位 Yahoo! 電話帳 2位 焼肉の牛角・大分府内店 3位 焼肉の牛角・大分森町店 4位 焼肉の牛角・大分上宗方店 5位 Yahoo! 電話帳 と、上位を独占しています。(^^)V 大分にはたくさんの焼肉屋さんがあると思いますが、検索サイト対策を施したホームページを運営している焼肉屋さんがほとんどないため、わずか1ヶ月でこのように上位を独占できた訳です。 ●ネットを使った店舗の検索 ところで飲食業の場合、集客の手段はいくつかあります。 例えば、 ・新聞の折り込みチラシ ・ポスティングチラシ ・店先の看板 ・呼び込み 等々、ネットを使わない集客手段がいくつもある訳です。 そして多くの飲食業の店舗では、こうした「従来型」の集客手段にほぼ100%頼っています。 ところがお客さんの方は、こうした従来型の手段の他に、インターネットの検索を利用する人が増えています。 もちろん、外食する場合に、毎回毎回検索するわけではないのですが、 「新しいお店を探そう」 とか 「今度忘年会をやるから、焼肉を食べたい」 とか、そういう特定のニーズがある時には、かなりの確率で検索を行います。 大分の場合はよく分からないのですが、東京だとこうしたお店選びは、 ・タウン誌 ・グルメガイドマップ で行うケースが少なくないのですが、こうした紙媒体での調査と同じような感覚で、ネットの検索を行う訳です。 グルメ雑誌を買う代わりに、ネットで良さそうなお店を検索する、という感じなのです。 ●飲食業はSEOが効きやすい さて飲食業の場合、先ほどお話ししたように、ホームページに力を入れてるお店はほとんどありません。そのため、今なら積極的にネット対策に取り組めば、「一人勝ち」できる可能性が高いです。もちろん地域によって、ネットの取り組み状況は違います。例えば、東京の渋谷とかだと、超激戦区なので、後発の店舗が勝つのはなかなか難しいです。 でも地方の場合だと「競争が緩い」ケースが少なくないですから、ちょっとまじめに取り組めば、今回の牛角さんのように一人勝ちできる可能性が高いのです。 飲食の場合は、「地域商圏」ですから、地域名を入れた検索で上位表示されればよいわけです。 「焼肉」で上位表示されるのは、日本中のお店がライバルになりますから相当に大変ですが、「焼肉 大分市」であれば、大分市のライバルにさえ勝てれば良いわけです。 この意味で、飲食業のSEO(検索サイト対策)は、比較的簡単だと考えて良いと思います。 ●お店毎にホームページを開設する さて、多店舗展開している飲食業の場合、 お店毎にホームページを立ち上げる ことを強くお勧めします。 これにはいくつか理由があるのですが、 ・お店毎に立ち上げた方が、地域ごとの検索サイト対策の効果が出やすい。 ・お店毎の独自メニューの紹介がしやすい ・スタッフの日記等を掲載して、リピート来店に誘導できる と言った点があげられます。 お店の独自メニューの例としては、先ほどの牛角さんの場合、 店長の一押しメニュー という感じで、店舗毎の独自メニューを紹介するコーナーを用意しています。 また、スタッフの日記として、 スタッフの牛角日記 というようなコーナーを設けるのもお勧めです。 他店舗展開している飲食業の場合、本部で一括してホームページを運営するケースが多いですが、お店毎にホームページ(ブログ)を運営した方が、集客に繋がりやすいと思います。 ひと昔前は、ホームページのコンテンツ更新が大変でしたから、お店毎にホームページを運営するというのは、少し非現実的でした。 でもブログの登場で、こうした問題点がクリアされています。更新が簡単なブログを利用すれば、お店のスタッフでも充分に更新が可能なのです。 ●リピート来店は、リピートアクセスから さて飲食業の場合、お客さんにリピートしてもらえるかどうかが、売上を大きく左右します。 そのために各社色々と工夫している訳ですが、ネットの場合このリピート来店の促進手段として、 ・お客さんに定期的にホームページにアクセスしてもらう ことが効果的です。 お客さんにリピートしてもらうためには、 「○○が食べたいな」 と思った時に、お店のことを思い出してもらわなければいけません。 でも、これが至難の業。 お客さんはお店のことなどすぐ忘れてしまいますから、「お客さんの意識にへばりつく」ためには、何らかの工夫が必要になります。 こうした理由で、飲食業の場合は定期的にチラシをまいたりするわけですが、同じ事をネットでもやってみましょう。 ネットの場合は、 ・電子メールで販促クーポンを送る というのがよくあるパターンですが、最近はメールアドレスをなかなか教えてくれないので、成果が出にくくなっています。 そこでお勧めなのが、 ・お客さんが読みたいコンテンツを用意して、お客さんにホームページに定期的にアクセスしてもらう という方法です。 そして、お客さんが読みたいコンテンツとして気軽に用意できるのが ・スタッフの日記 という訳です。 お店に行くのは1〜2ヶ月に1回でも、スタッフの日記を読みにホームページに定期的にアクセスしてもらえれば、お店のことをすぐに思い出してもらえます。 また、スタッフ日記を読みにホームページにアクセスした時に、「キャンペーンのお知らせ」に目をとめて、直接来店に誘導できる可能性もあります。 このように、 ・定期的にお店のことを思い出してもらうために、定期的にホームページにアクセスしてもらう ・アクセスしたくなるようなコンテンツとして、スタッフ日記を用意する のが、お勧めの販促手法なのです。 ●携帯からのアクセス それと飲食業の場合、携帯でホームページにアクセスする人を前提に戦略を立てましょう。 パソコンを立ち上げてお店のホームページを見なくても、携帯で直接ホームページを見られるようにした方が、お客さんのアクセスは確実に増えます。 先ほどのスタッフ日記の場合でも、わざわざパソコンを立ち上げて日記を読むのは大変ですが、電車の中で携帯で読むのなら、それほど抵抗感もないわけです。 ただ問題は、携帯用のページを用意することができるかどうか。 たしかに通常のホームページの場合、携帯用のページを作るのは結構大変です。 でも、ブログを使えば、携帯用のページが自動的に作成されます。特別に追加コストを支払わなくても、携帯用のページが自動生成されますから、お店としては携帯用を特に意識しなくても大丈夫なのです。 「ブログ」でパソコン用のコンテンツを用意すれば、それが自動的に携帯用のコンテンツとしても使える、という訳です。 このように、ブログを使って、店舗毎にホームページを立ち上げることが、ライバルと差別化手段として今後脚光を浴びてくると思います。 飲食業の経営者の方は、ぜひこうした新技術を使いこなしていって下さいね。(^^)V |