●インターネットは若者文化ではありません まず、先日あきばれネットに寄せられたご質問を紹介します。
T.Mさん、ご質問ありがとうございました。(^^) 一般にインターネットは若者の文化と思われがちなのですが、それは数年前までの古い情報です。 以前は、パソコンや快適な通信環境がそれほど普及していなかったので、インターネットはまだまだ限られた人が使うものでした。 インターネットについての知識も広まっていく途中の段階でしたので、最先端の技術として流行に敏感な若者を中心に受け入れられていたことは事実です。 しかし、ここ5年ほどで状況は様変わりしています。 多くの家庭にパソコンとブロードバンドが普及して、インターネット人口も大幅に増加しました。 また、ほとんどの企業にはインターネットを見れる環境が導入されていますし、業務にも積極的に利用しています。 職に就いている方であれば、年齢に関係なくインターネットを利用している確率は非常に高くなります。 現に、あきばれネットの会員さんにも70歳を超えていながら、積極的にITを活用している方がいらっしゃいます。(^^)V シニアの方にとっても、インターネットは身近な存在になっているのです。 ●インターネットはシニアと社会の接点でもあるのです 環境が整ったこと以外にも、シニア世代がインターネットを利用するようになった理由はあります。 シニアの方々の中には、孤独な方が大勢いらっしゃいます。 お子さんが独立されたり、何らかの理由でご主人や奥様を亡くされていたり・・・ 色々な理由で、1人の時間を持て余していらっしゃる方が少なくないのです。 そのような方々は、テレビを見たりラジオを聴いたりして時間を潰すことがほとんどだったわけです。 ですが、テレビやラジオでは人の姿を見たり声を聞いたりすることはできますが、コミュニケーションをとることはできません。 そこへインターネットが登場しました。 見たり聞いたりするだけではなく、掲示板やメールなどを通してコミュニケーションをとれるメディアが現れたわけです。 しかも、土地の遠い近いも関係なく、お孫さんや仲間と手軽に連絡をとることも可能です。 孤独な生活を送っていらっしゃったシニアの方にとって、インターネットは社会との接点として理想的なコミュニケーションツールでもあったわけです。 ●シニアユーザーは、ヘビーユーザー さて、シニアの方にとってインターネットは理想的なコミュニケーションのツールです。 ですから、インターネットを利用するシニアの方は決して少なくありません。 加えて、シニアユーザーのほとんどは職から離れていて、子供も完全に巣立っているので時間に余裕があります。 勉強や仕事、家事や子育てに負われる世代に比べれば、当然ながらシニア世代のほうが自由に使える時間はずっと多くなります。 シニアユーザーには、時間が許す限りインターネットを楽しむことができる時間があるわけです。 さらに、外出したり運動したりする機会は、身体的な理由からもそれほど多くないことが普通です。 家に居て、何かやりたいことを探している時間が自然と多くなります。 インターネットができる環境があるならば、自然とその時間を使ってホームページを見たりメールをしたりすることが多くなります。 ですから、 「シニアユーザーはヘビーユーザー」 であることがかなり多いのです。 時間をかけて多くのホームページやメールなどを見ているわけですから、シニアユーザーをインターネットの顧客ターゲットにすることは、充分に可能であるわけです。 ●インターネットを利用するシニアの方々の特性 では、インターネットを利用するシニアの方は、どんなお客さんなのでしょうか。 まず、お年をとってもパソコンやインターネットなどの最先端の技術を取り入れる積極性がありますから、 (1)「好奇心が旺盛なお客さん」 ということが言えるでしょう。 次に、パソコンやインターネットを使いこなせているということになりますので、ある程度 (2)「知識レベルが高いお客さん」 でもあります。 最後に、インターネットを始めるために、通信環境やパソコンを用意できているので、 (3)「ある程度の所得・資産があるお客さん」 であることが多いということも言えるでしょう。 この3つの特徴を考えてみると、シニアのインターネットユーザーは顧客ターゲットになり得るというだけではなく、むしろ優良顧客であるということがおわかりいただけると思います。 いかがでしょうか、T.Mさん。 シニアのインターネットユーザーも顧客ターゲットとして捉えることが可能だということがお分かりいただけたでしょうか。 もし御社がシニアの方々をターゲットとして考えているのであれば、 インターネットだからシニアの顧客はこないだろう・・・ などとは考えずに、ホームページでも積極的にシニアをターゲットにした戦略を考えてみてくださいね。(^^)V |