第64回 アクセス解析の重要性(1)
(2007/01/12)

 ホームページをすでにお持ちの方は「アクセス解析」を既に使用している方もいらっしゃるかもしれませんが、「使いこなしている」という方は意外と少ないようです。

 そこで今週は、「アクセス解析」についてお話したいと思います。


◆アクセス解析とは

 「アクセス解析」は、ホームページに関する、

・訪問数
・ページごとの表示回数
・どこのページからクリックしてきたか
・検索されたキーワード ・ブラウザやOSなど見ている人の環境


などの情報を、

・時間帯別
・日別
・週別
・月別


などの単位で集計し、表やグラフといった形式で見ることができる機能のことを言います。

 「アクセスカウンター」が、設置したページの表示回数(または訪問者数)しか確認できないのに対し、「アクセス解析」は、自分のホームページとホームページを見ている人に関する様々な情報を得ることができるのです。

 ホームページを運営するにあたって、「アクセス解析」をすることは非常に重要です。では、アクセス解析はなぜ重要なのでしょうか。


◆アクセス解析の重要性

 既にホームページをお持ちの方は実感されているかと思いますが、ホームページは「作った当初」からいきなり上手くいくことは稀です。

「きっとこれでお客さんからがんがん問い合わせがくるはずだ!」

と信じて公開したホームページでも、最初はなかなか問い合わせもなく、がっかりするケースが本当にたくさんあります。

 そんなとき、「いつかアクセス数が自然に増えるだろう」とか、「そのうち誰か見て問い合わせしてくれるだろう」と放っておいても、ほとんどの場合、良くなることはありません。

「いったい、今のホームページのどこが良くないんだろう?」
「どこを改善したら、問い合わせにつながるんだろう?」

というように、原因を探って仮説を立て、ホームページを改善していく「トライアンドエラー」を繰り返すことで、売上につながるホームページへと変化していくのです。

 その「原因を探って仮説を立てる」際に、アクセス解析の結果は、重要な判断材料となります。

 例えば

・そもそもアクセス数自体が少ないのか
・アクセス数はある程度あるのに成果につながっていないのか


を、「訪問者数」から判断したり、

・トップページを見ただけで別のところにいってしまっているのか
・問い合わせページはある程度見られているのに問い合わせがないのか


を、「ページごとの表示回数」から判断したりすることができます。

 また、見られている曜日や時間帯を把握することで、

・会社で見ている人が多いのか
・週末に自宅で見ている人が多いのか


といった、「アクセス者像」を想像することもできるのです。

 このようにアクセス解析は、ホームページ運営のキモである「トライアンドエラー」を進めていくにあたって、重要な役割を持っています。

 ホームページを運営する場合は「アクセス解析の導入は必須」と言えるでしょう。