第63回 プロバイダーとレンタルサーバーとHP制作業者の
関係を把握しよう(2)
(2007/01/05)

 今回は、先週ご紹介した『できる社長のHP入門』をご購読いただいた方からのご質問について、引き続き解説します。

 「インターネットプロバイダとレンタルサーバー業者とHP制作業者の関係」に関して、前回は、

・インターネットプロバイダ
・レンタルサーバー業者
・ホームページ制作業者


のそれぞれの役割をご説明しました。

 この3者は、

「インターネットプロバイダがレンタルサーバーもやっている」

というケースや、

「ホームページ制作業者がレンタルサーバーも提供している」

というケースが多く見られるため、契約する側(選択する側)としては混乱することが多くあります。

 そこで、先週は「インターネットプロバイダとレンタルサーバー」の関係を解説しました。

 では、今週は「ホームページ制作業者とレンタルサーバー」について解説してまいりましょう。


◆ホームページ制作業者とレンタルサーバー

 「レンタルサーバー」は、企業のホームページを作成する場合は必ず必要になります。

 できあがったホームページは、自分のパソコンの中に置いておくだけでは、インターネットを通じて他の人に見てもらうことができません。

 みんなが見られる場所で、なおかつ安全な場所にできあがったホームページを置いておく必要があります。

 その「場所」が、「WEBサーバー」です。

 大企業であれば、自社内に「WEBサーバー」を設置して運用しますがサーバーの管理はかなりの専門知識をもった専門スタッフが必要ですので、中小企業では、外部のサーバーをレンタルして、業者に管理を任せたほうが安全ですしコスト的にもメリットがあります。

 また、インターネット上の「住所」にあたる「ホームページアドレス(URL)」も、その企業専用のもの(独自ドメイン)を使うには、レンタルサーバーを借りて、専門の業者に設定をしてもらうことになります。

 このように、「ホームページ制作」と「レンタルサーバー」には、密接な関係があります。

 しかしながら、レンタルサーバー業者の数は大変多く、機能やサービス内容・価格もさまざまで、非常に選択が難しいものです。

 特に、

・作成したいホームページの内容を実現できる機能がそろっているか
・セキュリティや管理はしっかりしているか


といったポイントが重要ですが、専門的な話になることが多く、選択基準もよくわからないため、多くの場合は、ホームページ制作業者に相談することになります。

 そのため、ホームページ制作業者がレンタルサーバー業者と提携して、特定のレンタルサーバーを一緒に提供する(または勧める)ことが多いのです(ホームページ制作業者がレンタルサーバー業者を兼ねているケースもあります)。

 利用者側としては、よくわからないまま自分でレンタルサーバーを契約して、

「結局使えなかった」
「よくないレンタルサーバーと契約してしまった」

ということになるよりは、ホームページ制作業者に相談してみるほうがよいでしょう。

 信頼できるホームページ制作業者さんであれば、あなたの利用状況に適したレンタルサーバーをすすめてくれるはずです。

 言い換えると、

「ホームページ制作業者選びは、レンタルサーバー選びにも影響する」

ということになります。

 なお、「ホームページ制作会社の選び方」は、あきばれネットのホームページにも掲載されていますので、参考にしてみてくださいね。

ホームページ制作会社の選び方(あきばれネット)