第61回 ターゲットを決めて特長を打ち出そう
(2006/12/22)

 あきばれネットでホームページを作らせていただいた会員さんのお便りをご紹介します。


◆会員さんからのお便り

 今回、ホームページを作成していく過程において、当施設の内容や自分たちのするべき仕事や問題点などが、再認識できました。

 当初、吉本様と「HP作成計画書」についてお話をお聞きした時点では、まだ私共ではHPは単なる広告という認識が強かったのですが、今回作成にあたり、HPは単なる広告だけでなく、商品やサービスをお客様に提供していく道具としての特性が強いことを認識しました。

 その上で、単に漠然と宿泊施設としてのサービスを提供するのではなく、インターネットを通じて、当社の提供できる特化したサービスを、本当に求めて下さるお客様に提供できるツールであることを認識することができました。

 今回は時間的な問題等もあり、当施設の紹介というHPの内容にとどまりましたが、今後は自分達で修正していけるという、あきばれネット様独自のHPであるという点を生かして、情報提供できるHPに育てていくことが重要であると考えております。

 最後に、膨大なページ数にもかかわらず、根気良くリード及びアドバイスして下さった担当カウンセラー様に、心よりお礼申しあげます。

有限会社高原の宿ロマンツェ 総支配人 小川 博行様)

 小川さん、まずは、ホームページの完成おめでとうございます!

 高原の宿 ロマンツェさんは、岡山県・佐伯ファミリーパーク内にある、団体向け宿泊施設です。

 ホームページでは、スポーツ合宿・音楽合宿プランで利用される団体様を対象に、充実したスポーツ施設やログハウスの情報を詳しく掲載しています。

 合宿などを企画されている方は、ぜひ一度ご覧になってみてくださいね。


◆自社の強みはなにか?

 さて、小川さんにはアンケートに、

 単に漠然と宿泊施設としてのサービスを提供するのではなく、インターネットを通じて、当社の提供できる特化したサービスを、本当に求めて下さるお客様に提供できるツールであることを認識することができました。

と書いていただきました。これは、ホームページ制作の際には、非常に重要なポイントです。

 ホームページの全体の構成やメニュー案を考える時、どうしても「ただサービスや商品を並べたホームページ」になってしまいがちです。

 実際に公開されているいろいろなホームページをみても、その会社が提供しているサービスや商品・機能等を一覧にして並べ、説明しただけのものがほとんどです。

 それでは、他社との差別化ができません。特に、ホームページ上でのライバルが多い業種では、「どこも同じだから安いところに決めよう」という価格勝負になってしまうこともあります。

 そこで、ホームページでのメニュー構成を考える前に、まずは、

・自社のサービスや商品の強みは何か?
・他社と比べて優れているところはどこか?


を、徹底的に洗い出してみましょう。

 高原の宿ロマンツェさんの場合、「強み」は、「充実したスポーツ施設を提供できること」でした。


◆ターゲットを決めて特長を打ち出す

 「自社の強みは何か」が見えてくると、ホームページで集客したい「ターゲット」が自ずと見えてきます。

 ロマンツェさんの場合は、「充実したスポーツ施設」が強みでした。

 そこで、第一のターゲットを「スポーツの合宿をする場所を探している人」に定め、「合宿プラン」と「スポーツ施設の紹介」を中心に据えたホームページ構成にされたのです。

 「自社の得意分野」は、「お客様にも一番喜ばれるサービス」です。

 小川さんのおっしゃる通り、得意分野を洗い出してターゲットを絞ったホームページは、「一番喜んでくれるお客様を集められる」ホームページだと言えるでしょう。

 合宿シーズンには、ホームページから合宿場所を探して、ロマンツェさんを選んだお客様が、「ホームページのとおり、よいところだった。選んでよかった。」と喜んでくださるに違いありません。

 また、そのことが、他社との差別化につながるはずです。

 みなさんもぜひ、ホームページの構成を決められる前に「自社の強み」について、あらためて検討してみてくださいね。