今週は「マーケティングとホームページ」について考えてみます。 ◆マーケティングとセールス 以前にもお話ししたことがあると思いますが、マーケティングの世界では、「マーケティング」と「セールス」を分けて考えます。最初に少し、マーケティングとセールスの定義について考えてみましょう。 まず「マーケティング」ですが、実はこの定義は人によって様々です。「日本マーケティング協会」の定義によると、 マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。 とのことです。(何の事やら分からない・・・(^_^; あきばれネットでは、「マーケティング」をもう少し分かりやすく定義して、こんな風にご説明しています。 マーケティング : お客さんを営業マンの前に連れてくること 一方、「セールス」については、こんな感じです。 セールス : 営業マンがお客さんに「販売」すること 自動車でいうと、ショールームにお客さんを来店させるのが「マーケティング」で、ショールームに来たお客さんに営業マンが売り込むのが「セールス」という感じです。 ◆セールスにホームページは向いていない さて、社長さんが最初に考えるのは、「ホームページを使って、自社の商品を売りたい!」ということですよね。 でもホームページというのは、この「セールス」には向いていません。 商品の実物が見れない、住所氏名の入力等で購入が面倒くさい、ネットは何となく不安、等々、売れない条件を考えたらきりがありません。 そもそも、あなたはホームページで毎月いくら「購入」しますか? 毎月の給料の手取りが「50万円」だとして、そのうち「40万円」ネットで使っているのなら、ホームページで物を売るのも簡単だと思います。でも実際は多くても「1万円」くらいではないでしょうか。 あなたが「50万円の1万円」しか買わないのなら、世の中も同じようなものです。 このように、ホームページは、本来「セールス」(販売)には向いていないツールなのです。 ◆マーケティングにホームページは最適 一方、「お客さんを営業マンの前に連れてくる」マーケティングの部分に関しては、ホームページは非常に安価なツールです。 まだ商品を購入していないお客さんのことを「見込み客」と言いますが、この「見込み客」を集めるためにホームページを使いましょう。 通常マーケティングでお客さん(見込み客)を営業マンの前に連れて来るには、広告を打ったり、DMを出したり、電話セールスしたり、あるいはチラシをまいたり、等々、色々な手段を駆使していると思います。 ホームページでこの部分を補完すれば、従来の方法よりもかなり安価に見込み客を集めることができます。 検索サイト経由、メルマガ経由、ネット広告経由、等々でアクセス者を集めて、その人に情報提供して、「営業マンの前に来てもらう」ように仕向ける訳です。 具体的な手法については、過去のバックナンバーも読み返して頂きたいと思いますが、 ホームページは「見込み客を集める場所」 という風に認識を改めると、ホームページの新しい活用方法が見えてくると思いますよ。 |