第30回 ホームページ業者のホームページをチェックする
(2006/05/19)

 今回も会話調でお届けします。会員Aさんと私の会話です。


●ホームページ制作業者の特徴

「久しぶりですね、吉本さん。」

「お久しぶりです。ところでホームページの方は順調ですか?」

「いや〜、中々忙しくて、最近は放ったらかしですよ。」

「まあ、そうでしょうね。でもどうですか。商売に繋がってます?

「そうですね。爆発的にお客さんが増えた、って訳じゃないですが、大口のご相談がボチボチ来てますよ。」

「そうですか。それは良かったですね。でも、もう少しコンテンツを充実してくれれば、さらに見込み客が増えると思いますけど・・・。」

「いや〜、分かってはいるんですがね・・・・。

それはそうと話変わりますが、ちょっと知り合いから聞かれたんですけどね、ホームページの制作業者って、どんな風に選べば良いですかね?」

「どうしたんですか、急に。」

「いえね。私がホームページを作ったという話を聞いて、最近友人から良く質問を受けるんですけどね。一番多い質問が、ホームページの制作業者をどうやって選べば良いか、って奴なんですよ。」

「ああ、なるほどね。まあ、業者もピンキリですからね。でも、うちを紹介してくれれば、いつでも作りますよ。(^^)」

「まあまあ、そう言わないで教えてくださいよ。」

「ええっと、そうですね〜。一番大切なのは、どういうホームページを作りたいかですよね。」

「と、いうと?」

「お洒落なホームページを作りたいのであれば、デザインセンスに優れた業者を、商売に繋がるホームページを作りたいのであれば、そこら辺のノウハウに長けた業者を選ぶんですよ。」

「はあ。」

「というのがですね、実はホームページ制作の業者って、経験の浅い若いプログラマーが多いんですよ。お洒落なホームページの作り方は知っているけど、商売の経験のない若いデザイナーが多いんですよね〜。」

「ああ、なるほどね。」

「デザイナーって、『お洒落』であればホームページはそれで良いと思ってるんですよ。でも経営者としてはお洒落かどうかよりも、商売につながるかどうかが大切ですからね。」

「へえ〜、そんな感じなんですか。」

「たとえで言うと、八百屋さんの店舗を新しくオープンするのに、シャンデリアを飾り付けた、最新インテリアで内装するようなモノですよ。」

「ふむ、ふむ。」

「良くホームページ見ていて、いきなりお洒落な絵がクルクルするのって、あるじゃないですか。FLASHっていう技術を使っているんですが、ああいうのは、制作にお金がかかる割に、商売には全く繋がらないですよね〜。」


ホームページ業者を選ぶ基準は、「商売に繋がるホームページの作り方を知っているかどうか」です。決して、「お洒落なホームページを作れる」ことではありません。

これを決して間違えないようにしてくださいね。


●ホームページ制作業者の選び方

「それじゃ、具体的に、業者をどう選べばいいんですか?」

「まずは、その業者のホームページを見るんですよ。そのホームページをみて、その業者を選びたくなるかどうか、これがポイントです。」

「と言いますと?」

「ホームページ業者にとって、ホームページは自社の顔ですよね。その顔をみれば、業者の実力はすぐ分かる訳です。」

「ああ、なるほどね。」

「色々見ればすぐに分かりますけど、何を言いたいホームページなのか、ちっとも分からない業者もありますからね。」

「へえ〜、プロの業者のサイトでも、そう言うのがあるんですか。」

「ええ。ホームページを作る技術と、人に分かりやすく言いたいことを伝える技術は違いますからね。技術オタク系の業者だと、本当に訳わからないホームページも多いですよ。」

「ふ〜ん、なるほどね。」

「そしてそのノウハウを持っている業者に頼めば、きっと良いホームページを作ってくれると思いますよ。
そして、その業者のホームページを見ていて、ここに仕事を頼みたいな、と思ったとすると、その業者はホームページを商売に繋げるノウハウを持っていると考えていい訳です。」


 どんな情報を、どういう形で、ホームページに掲載するか、これがホームページを商売に繋げる最大のポイントです。

 それを自社のホームページで実践できない業者が、お客さんのホームページを商売に繋げられる訳がありません。

 他にも実績とか、技術力とか、色々と基準は考えられますが、まずは「その会社のホームページを見て、その会社に仕事を頼みたくなるか」が、直感的に一番分かりやすい業者の選定基準です。

 この辺を参考にホームページ制作業者を選んでみてくださいね。そうすればきっと、いい業者さんに巡り会えると思いますから。(^^)