第29回 見込み客をネットで獲得することとは?
(2006/05/12)

 今回は「見込み客の獲得」についてお話してみます。

 なお今週は久しぶりに「会話調」でお話します。私と会員Aさんの会話だと思って下さい。


●見込み客の獲得単価について

「吉本さん、今度ホームページで見込み客を開拓したいんですけど、どうしたらいいですかね?」

「そうですね〜。ところで見込み客を獲得する、と言うのは、具体的にはどういことか、分かりますか?」

「申込み書をもらう、って事ですよね。」

「ええ、そうです。

資料送付の場合は、『住所+氏名』
電子メールでの情報提供の場合は、『メールアドレス』

を、入手することですね。つまり、

継続的に『見込み客』とコンタクトできる『連絡手段』を教えてもらうこと

が、ホームページでの『見込み客獲得』ということなんです。」
「ふむふむ。」

「ところで、一般的に、この見込み客を獲得するコストって、どれ位かかるか、ご存じですか?」

「いや〜、今までマーケティングなんてやったことないもので・・」

「商品によってピンキリですが、例えばクレジットカードの資料申込みとかだと、1件1万円くらいが相場と言われています。」

「へえ〜、そんなに高いんですか。」

「しかもこのコストは、あくまでも『資料送付先の住所氏名を入手するための費用』です。資料を送付しても実際に申込みするのは、その何割かですから、実際の『顧客獲得コスト』は、もっと高いんですよね〜。」

「う〜ん。じゃ、私の場合だと、いくら位ですかね?」

「Aさんは税理士さんですから、対象とする税務アドバイスの内容で、かなり上下すると思います。例えば『不動産の節税に興味がある人』はたくさんいますから、多分1,000円〜2,000円/人くらいだと思いますよ。でも『今現在、相続税で困っていて、直ぐに契約してくれそうな見込み客』だと、たぶん2〜3万円/人くらいじゃないでしょうか?」

「へ〜。じゃあ、吉本さんの場合はどれ位で、見込み客を獲得しているんですか?」

「どのルートでHPにアクセスしてもらったかで、コストは大分違いますね。検索サイト経由の場合は、ほとんどコストはゼロですし、リンク先からのアクセスも同様にコストゼロです。

でも、インターネットで広告を打った場合、もう少しお金がかかります。電子メールのアドレスを獲得するだけだったら、安くて200円、広告に失敗して高くついた時だと、1,000円くらいでした。」

「へ〜。かなり違うんですね。」

「また、住所氏名を登録してもらうのは、電子メールよりも敷居が高いのでコストがかかりますね。先ほどのはアドレス登録だけの場合ですが、住所氏名+電話番号を登録してもらったケースだと、広告が上手くいって、安いケースで1,000円、失敗して高くついたケースだと、9,000円/人でした。」

「結構、ばらけますね。」

「ええ、そうなんですよ。初めの頃はノウハウがあまりなかったので、コストパフォーマンス悪かったですね〜。最近はようやく、安く見込み客を獲得するノウハウがついて来ましたけど・・」

「じゃあ、私はどうすれば良いですかね?」

「最初からお金かけると失敗しますから、まずは地道に、検索サイトやリンク集からのアクセスを増やしていきましょう。そして、アクセスしてくれた人に、資料請求してもらうノウハウを蓄積していくのが先決ですね。」


 ホームページを商売に活用する第一歩は、「見込み客を獲得すること」です。

 でも、この見込み客獲得には当然お金がかかります。現実の世界でも、チラシをまいたり、DMを送ったりして、あの手この手で見込み客を獲得しようとしますが、ネットでも同じです。

 Aさんとの会話でも出てきましたが、対象の商品や登録してもらう情報により、このコストは100円〜何万円と、大変な開きがあります。

 従って、あなたがホームページで見込み客を獲得しようとする時には、大体どれくらいのコストをかけるつもりかを、事前に検討しましょう。500円の商品を売るのに、1万円もコストをかけたら、大赤字ですからね。(^.^)