第11回 有名メールマガジンの文体を真似してみましょう
(2005/12/22)

 会員の方から、メールマガジンに関するご質問を良く頂きます。

 そこで今週は、メールマガジンの参考本をご紹介をさせて頂きます。

『行列のできるメルマガ入門」(高橋浩子 翔泳社)

 高橋浩子さんは、弊社の会員であると同時に、私の知人でもあるのですが、「メルマガの女王」と呼ばれるメルマガ界の第一人者です。今までの総出版数は「50冊」を超える大作家さまです。

 そんな高橋さんが、メールマガジン発行の「大御所」のインタービューを通じて、「メールマガジンをビジネスに繋げるポイント」を、この本でまとめられています。

 ちなみに、私のことも本書の中で取り上げられていますので、よろしかったらご一読ください。

 さて、具体的なメールマガジン発行のテクニックは本書で勉強頂くとして、今週はこの高橋さんのメルマガの「文体」について考えてみましょう。

 下記は、高橋さんのメルマガからの抜粋です。

えー、しばらくカラータイマーピコピコピー中の身の上でありましたが、やっと、ようやっと書籍完成まで、
あと一歩となりました!! そう、もうゴールは目の前なのでござります。これから入稿ギリギリまで、ページ調整やら校正やら、作業は待っておりますが、「書くべきことは全部書いたぜ、べいべー」という段階までこぎつけたので、気持ち的にはかなり晴れ晴れとしております。

やっぱり「ゼロのものを1にする」のと「1のものを2とか5とか10とか100」にするのって、全然のしかかるものが違うんですよね。比べものにならないほど、「ゼロから1」の方が大変なのさ。
長年本を書いてはおりますが、一向にサクーッと創作できるようには、なかなかなりません。

書きあがるまでって、どうもこう・・・、なんていうんでしょうか。
体の中にもやもや〜ってのがあって、「ああ、出しだいよぅ。でも、なかなか出せないよぅ」って感じが続くのですね。
「あー」とか「うー」とか言いながら書いてみたり、そうかと思えば、自分でもビックリするほど筆がのって(「指が動いて」っていうのでしょうか)、ルンルンで書けちゃうときもあるんです。そのときはもうかなりの自画自賛モードに入っていますから、「私って天才かもぉ?!」とか思って、一人で「にやり」としております。まさに“悲喜こもごも”って感じです。(言葉の意味、合ってる?)

そんなこんなで、この本が出来上がったわけでござりますが、ただの本ではござりませんのよ。私高橋浩子が生まれて始めて本格的なビジネス書に挑戦した、記念すべき1冊なのでござります!!

雑誌の記事などでは、インタビューしたことをまとめたこともありましたが、今回のように本格的なものは、生まれて初めて。パソコンの本を書くときとは、また違った部分の脳みそを使ったようで、
書くのに結構時間がかかりました。

「これでいいのかな?」「こう言いたかったのかな?」「これで伝わるのか?」と、常に自問自答・・・。でも、おかげさまで非常にいい勉強になりました。多少なりとも鍛えられたと思います。人の話を聞くのも楽しいし、昔から大好きでしたが、それをまとめて伝える楽しさってのも、「また格別じゃん」って思っています。

ああ、かなり熱く語っておりますわね。私ったら。

自分でいうのも何ですが、かなり「すごくいい話」が、ぎゅーーーーーーっと詰まった1冊になっていると思います。高橋浩子の汗と涙とお気楽魂の結晶を、是非皆様にも読んでいただきとうござります。

 只今、アマゾンにて、絶賛予約受付中!!!

『行列のできるメルマガ入門」(高橋浩子 翔泳社)


●メルマガの文体

 さて、高橋さんの本もさる事ながら、(でも、この本はお薦めですので、是非読んでみて下さい)今日議論したいのは、このような「メルマガのノリ=文体」についてです。

 上記の高橋さんの文書を読んで頂ければ分かるように、かなり「くだけた文体」になっています。メールマガジンを発行する場合、こうした「メールの文体」は非常に重要です。

 一般的に言って、「真面目で堅い文書」でメールマガジンやメールレターを発行しても、読者は読んでくれません。「堅い=面白くない」という傾向がありますから、読んでいる途中で飽きてしまって、最後まで目を通さないわけです。

 主婦向けや若者むけメルマガの場合、こういう「やわらかい文体」の方が共感を得られて、反応が良くなります。ご興味ある方は、下記の高橋さんのメルマガで研究してみてはいかがでしょうか。

高橋浩子さんのメルマガはこちら

 前述の高橋さんの文書は「さすがプロ」という感じで、高橋さんの表情が「目に浮かぶ」ようで、最後まで一気に読んでしまったことと思います。(私も、こういう文書を書きたいとは思っているんですけど、中々センスがなくって・・・(^_^;

 まぐまぐ等からたくさんのメルマガが発行されていますが、「読者数が多い」メルマガを選んで、その文体を研究してみることをお勧めします。

 一般にビジネス系のメルマガには「真面目で堅い」文体のものも多いのですが、「こういう文体だと読者が多いのか」という観点から、研究してみては如何でしょうか?

 「メルマガを発行したいんですが、どんな風に書けば良いでしょう?」というご質問を時々頂きますが、そういうかたには、

・有名なメルマガから、自分が好きなもの、自分が読みたいもの、

を選んで、それを真似して書いてみる」

と言う方法をお勧めします。

 高橋さんのメルマガを含め、いくつかメルマガを購読してみて、自分の好きな「メルマガの文体」を見つけ出されるのが良いと思いますので、是非ためしてみて下さい。