第4回 メールマガジンの経済的価値
(2005/11/04)

●メールマガジン広告の売上げはどれくらいか

 ホームページでのビジネスを成功させるには、メールマガジンの活用が欠かせません。そこで、メールマガジンの「読者1人あたりの売上げ」について少し考えてみましょう。

 メールマガジンの活用法の一つに、メールマガジン広告という方法があります。これは、発行しているメールマガジンに他社の広告を掲載し、広告料をもらうというものです。

 メールマガジンの広告費用の相場は、「配信数1人あたり0.5円〜2.0円」です。つまり、配信数1万人のメルマガに広告を出すと、1回あたり5千円〜2万円の広告費用が必要だと言うことです。

 さらに、1つのメルマガに5社の広告を掲載するとして、単純に先ほどの金額を5倍してみます。すると、10,000人の読者を持つメルマガ発行者は、メルマガを1回発行する毎に、2万5千円〜10万円の広告費用を獲得できると言うことです。これを週に1回発行して、年間50回発行すると、何と年間の広告売上げは、125万円〜500万円になります。

 この年間の広告売上げを読者数1万人で割ると、

購読者1人あたりの年間売上げ = 125円〜500円

という事になります。


●自社宣伝に利用した場合の売上げ

 以上は、メルマガに広告を掲載した場合の「広告費」に関してのお話でしたが、広告を載せないで、自社商品を宣伝した場合はどうでしょうか。

 実は広告よりも、自社商品を上手に宣伝した方が、購読者1人あたりの売上げは多くなります。言い方を変えると、上手に自社商品を宣伝すれば、メールマガジンで広告費以上の売上げをあげることができる、と言うことです。

 取り扱う商材や、メールマガジンのコンテンツ、そして販促(マーケティング)方法によって、かなり上下しますが、自社商品をメールマガジンの中で宣伝した場合、

購読者1人あたりの年間売上げ = 200円〜1,000円

くらいになると思って頂いて結構です。

 例えば、

読者の5%が、1,000円の商品を購入
読者の1%が、10,000円のサービスを購入
読者の0.5%が、50,000円の商品を購入
読者の0.1%が、300,000円のサービスを購入

という反応があったとします。これを「読者1,000人」のメルマガで計算してみると、

50名が、1,000円のサービスを購入
10名が、10,000円の商品を購入
5名が、50,000円のサービスを購入
1名が、300,000円の商品を購入

となり、売上げの合計は70万円となります。これを読者数の1,000人で割ってみると、読者1人あたりの売上げは「700円」となります。読者数が5倍の5,000人になれば、売上げも5倍の3,500,000円になるということです。

 「読者が1人増えた = 売上げが700円増えた」すなわち、「メールマガジンの読者」、すなわち「メールアドレス」は、そのまま「キャッシュ」ということができます。

 ホームページをビジネスに活用するに当たっては、メールマガジンは欠かせないツールです。そしてメールマガジンでは、広告費をとって収入を得るよりも、上手に自社の宣伝をしたほうが利益が上がります。メールアドレスはそのまま「キャッシュ」と考えられるほどに重要なものですから、メールアドレスをなるべく集め、自社の宣伝をしてみてください。