レポート 〜成功する会計事務所のセオリー

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91×55mmの世界

(16/03/18)

 91×55mm。これ、何の大きさかわかりますか?そう、「名刺」です。

 一番最初のご挨拶の時に必ずといっていいほどする名刺交換。そして、多くの場合お相手の手元に残り続けるものでもあります。

 そんな名刺を整理していたところ、いろいろ見えてくるものがありましたのでまとめてみました。

※母数:57枚
(直近2年以内に名刺交換した所長税理士から無作為抽出)

 まず、パッと目に入ったロゴ・顔写真について整理してみると、
■ロゴ・顔写真の両方がある・・・ 6枚(11%)
■顔写真がある(ロゴ無し)・・・ 2枚( 4%)
■ロゴがある(顔写真無し)・・・20枚(35%)
■ロゴ・顔写真ともに無し ・・・29枚(51%)
と、約半数がロゴや顔写真を掲載。予想を上回りました。

 やはり顔写真(顔のイラストの名刺も2枚)があると、お会いした時のことがパッと思いだされます。

 また、「ロゴ」については、どうやって作ったらいいか?という質問もいただきます。そんな中、ある事務所ではランサーズで、コンペ形式でロゴを作成したとお聞きしました。こういった「ロゴを手軽に作れる」というのもロゴ入りの名刺が増えた背景かもしれません。

 また、別の切り口で整理してみると・・・

■キャッチコピーが入っている   ・・・13枚(23%)
■業務案内が入っている      ・・・13枚(23%)
■ホームページアドレスが入っている・・・33枚(58%)
■メールアドレスが入っている   ・・・52枚(91%)
■携帯番号が入っている      ・・・17枚(30%)
■2つ折の名刺になっている    ・・・ 3枚( 5%)
■地図が載っている        ・・・ 4枚( 7%)
■QRコードが入っている     ・・・ 2枚( 4%)
といったぐあいに、名刺を情報発信のツールとして工夫している様子が読み取れました。

 私が多くの事務所にお会いさせていただいた結果として、「職員が明るい」「前向き」そして、「情報提供に積極的」な事務所はうまくいっている印象があります。

 単純に「名刺に沢山の情報を入れたらよい」という話ではありませんが、わずか91×55mmの紙面にも、積極的に工夫や改善ができる風土のある事務所だから、「うまくいく」ということなのかもしれません。