レポート 〜成功する会計事務所のセオリー
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ターゲットを絞り込む
(15/06/01)

 マーケティングの世界では、「ターゲットの絞り込みが重要」という考え方がもはや常識となっています。

 一言に“絞り込む”といっても、「客層で絞り込む」「ニーズで絞り込む」「エリアで絞り込む」など、絞り込み方にも色々あります。

 絞り込むことによって、サービス内容も提供方法もターゲットにマッチしたものにしやすくなります。

 しかし、ターゲットを絞り込む重要性について所長先生にお伝えすると、「絞ると他を捨てることになる」「今からターゲットを絞っても遅い」といった消極的な意見をお聞きすることがあります。

 ここでは「ひとつに絞りましょう」「特化しましょう」と言っているわけではありません。

 極端に考える必要はなく、自事務所の経営資源や強みが活かせるターゲットを明確にし、そこに注力するのが望ましい、ということです。

 事業所数は減り続け、一方で税理士の数は増え続けているため、経営者から選ばれる存在になることはとても重要です。

 お客様の立場で考えてみれば、自社が属する業界、あるいは求めているニーズに絞っている会計事務所とそうでない事務所、どちらを選ぶかは言わずもがなです。

 実際に会計事務所を見渡してみても、医療や介護などといった業界での絞込みや、相続税申告やMAS監査といった業務での絞込みはよく見られます。

 ほかにも女性経営者をメインにしている事務所、●●市■■区といったエリアで絞っている事務所など、色々なケースが存在します。

 そして、全てとまでは言えないまでも、成長を続けている事務所が多いのも事実です。

 「まだ何も絞っていない」という場合には、この機会に自事務所の経営資源や強みが活かせるターゲットを見つけ出し、絞り込みを検討してみてはいかがでしょうか。