レポート 〜成功する会計事務所のセオリー
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人に仕事をつけない
(15/04/01)

 「その得意先の担当は私でないと得意先が離れてしまいます!」
 「私だからこそこの得意先から注文が取れているのです!」

 通常の人はこうして自身の存在をアピールします。

 しかし、新たな風を吹かせる為に得意先の担当変更を行った場合、概ねプラス面の方が多いように思います。

 「人に仕事をつける」と「私だから・・出来る」となりやすく、結果、「他の人では・・出来ない」となってしまいます。

 優秀な人は「私で出来た仕事」はさっさと「他の人でも・・出来る」と譲ってしまい、「私でなければ出来ない」仕事に再挑戦します。

 会計事務所の仕事は高度な技能を要する仕事が多く、それ故に一定の技能を習得すると「私だから・・できる」に陥りやすいようです。

 しかし、顧問先は「技能」だけを求めている訳ではなく、顧問先の業界事情、経済一般、わが社の将来等、相談したいことは一杯あります。

 「技能」を習得した担当者が、「この顧問先は私しか担当できない」と思っていることと、顧問先経営者が「技能は認めるが期待していることとは違う」と思っていることのズレがこの業界には存在するように思います。

 “人に仕事をつけないという姿勢”

 成長する組織風土を醸成するためには非常に重要なことだと思いませんか。