これだけは押さえておきたい・・・
(2016年3月)

医療法人の運営がガラッと変わる!

大きく変わる医療法人 重要論点完全網羅
安部経営・会計事務所 税理士
安部 勝一 氏

 本年より医療法の改正が施行されるというのは、ある程度皆さんご存じのことかと思います。とはいえ、いくら関係の深い医療にまつわる改正といっても、税制改正と異なり、もらさず押さえる、という意識は持ちにくいかと思います。

 しかしながら、今回の医療法の改正、特に医療法人にまつわる分野には、数多くの無視できない話題が並んでいます。以下に簡単に挙げてみましょう。

・理事会の権限がより大きく
・監事の責任が重くなる
・合併・分割等組織再編が柔軟に
・医療法人の持株会社的な存在が設けられる
・社団医療法人と財団医療法人の合併が可能に

 本改正によって、従来からの医療法人の運営方法が、かなり変化していくことが予想されます。

 顧問先さんにとって不利益のないように進めていかないと、顧問税理士としても不利益を被ることになるかもしれません。

 例えば、今まで絶対的な存在であった理事長は、理事会の権限で退任させることもできるようになりました(規定による)。

 また、持分を持たない医療法人に限られますが、合併や分割も比較的容易になりつつあります。

 今回、厚生労働省から出た新旧対照表は、他法律からの準用があり、特に「一般社団・財団法人法」を調べるのは大変です。安部先生のご尽力により、対照表には関係する法律もすべて掲載されています。

 医療法人の顧問には絶対に見逃せない、数々の重要論点が満載です。


「2016年医療法改正
大きく変わる医療法人 重要論点完全網羅」

安部 勝一 氏
第1巻  改正概要・社員総会・役員
第2巻  理事会設置法人・監事・計算・合併
第3巻  分割・地域医療連携推進法人
◆プロフィール◆
すでにおなじみ、医療専門30年の安部勝一氏。今回は医療法の改正の中で、特に医療法人関係の解説をいただいた。新旧対照表で、なおかつ準用までカバーしているものはそうそうあるものではなく、長く活用できる商品となっている。