9つの外湯巡りができることで知られる長野県の渋温泉。その渋温泉に「春蘭の宿 さかえや」という旅館があります。数年前までは、社内の雰囲気が悪く、従業員たちは自分の仕事のみをして、旅館では最も大切と思われるチーフワークがなかったそうです。また、そんな状況でしたので、社員同士での衝突が続き、2年間で15名もの退職者が出てしまったそうです。 資金繰りも悪化して大変な状況の中、代表取締役である湯本氏は旅館の再建に乗り出しますが上手くいきませんでした。実は、湯本氏は大学卒業後にとある有名コンサルティング会社で働いていましたが、その時に教わった手法は自身の旅館再建には役に立たなかったそうです。 そこで、昔縁のあった経営コンサルタントである杉井氏に声をかけて、再建に協力していただき、見事ここ3年で復活を果たし、半年間で二度の厚生労働大臣表彰を受賞。2015年には、旅館のサービスはもちろんのこと、従業員や経営者のビジョン、経営方針、地域貢献といった様々な要素から表彰される旅館甲子園にて、第2回大会のグランプリを受賞した。 今回は、旅館の代表取締役である湯本氏と再建をお手伝いしてきたコンサルタントの杉井氏に、どのような方法で人材教育や社内改革を行ってきたのかをお話しいただきました。 社員の中には、障害者や不登校だった方もいらっしゃるそうです。色々な方がいる中での社内改革の方法とは何でしょうか。 社員教育や採用などで悩まれている方には特に参考になります。
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