効率よく、そして品質よく申告書を作成するにはどうしたらいいでしょうか。それはやはり、税務署側がどのように申告書を見ているか分かれば、力の入れどころや確認のポイントが分かるのでとても助かるかと思います。 特に相続税の申告書は、ほとんどの会計事務所が作成に慣れているわけではありません。調べたり、確認したりしながら進めるため、いつも以上に時間がかかってしまいます。 そこで今回、税務署側がどのように申告書を見ているのかを天野が解説させていただきました。 天野が日頃から実務をしていて気が付いたこと、そして非公式で当局の担当者や実務経験者からヒアリングをしたことを、体系的にまとめさせていただきました。 内容の特徴としましては、申告をどう見て、そこからどんなことを税務署が読み取っているのかを解説しました。そして、項目ごとに税務署が良く見ているところを「◎」、そこそこ見ているところを「○」、あまり注目してないところを「△」と印をつけさせていただきましたので、申告書作成の際の力の入れどころが分かります。 また、税務署がどの項目をどれぐらい注目して見ているか分かれば、お客さまへの対応も違ってきます。「税務署はここをよく見ているので、よく確認してください」とお客さまに注意を促すことができます。 そして何よりも、税務署が知りたいと思っているポイントを知って作成することで「この申告書は知りたいところが調べてあって助かる」と調査官に思ってもらえれば、申告内容の信頼度も高まります。
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