日々業務を行っているとさまざまな場面で「著しく」や「不相当に高額」、「やむを得ない事情」などのはっきりしない表現を目にするかと思います。いわゆる「不確定概念」と言われているもので、特に税法上に多くあることから「税法上の不確定概念」とも呼ばれています。 このような言葉を目にした時に何を基準にして「著しい」や「高額だ」と判断していけばよいのでしょうか。先生方も非常に悩ましいと思われているところかと思います。 また、不明確な表現であるだけに、はっきりと「これなら問題ない」と書かれている書物も当然ありません。 しかし、そうは言っても先生方も悩まれながらも実務をされているので、何かしらの結論を出して判断されているかと思います。 今回は、講師に都築巌先生をお迎えして、この不確定概念のなかでも「不相当に高額」、「著しく高額」、「やむを得ない理由等」の3つをピックアップしてそれぞれの不確定概念をどのように考えて、実務で判断されているのかをお話しいただきました。 判例や裁決などをひも解きながら解説いただきましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。特に税務調査で課税庁から申告内容に対して否認された際には、判断の根拠が判例や裁決ですと、反論する際に非常に説得力があります。 話しにくいところをずばり「私はこうしています」とお話しいただきましたので、都築先生流の実務判断方法をお聴きいただきまして、実務の参考にしていただければと思います。
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