これだけは押さえておきたい・・・
(2015年4月)

不確定なので私は実務でこう判断!

「不確定概念」、これを根拠にこう対処!
税理士都築巌事務所 代表
税理士 行政書士
都築 巌 氏

 日々業務を行っているとさまざまな場面で「著しく」や「不相当に高額」、「やむを得ない事情」などのはっきりしない表現を目にするかと思います。いわゆる「不確定概念」と言われているもので、特に税法上に多くあることから「税法上の不確定概念」とも呼ばれています。

 このような言葉を目にした時に何を基準にして「著しい」や「高額だ」と判断していけばよいのでしょうか。先生方も非常に悩ましいと思われているところかと思います。

 また、不明確な表現であるだけに、はっきりと「これなら問題ない」と書かれている書物も当然ありません。

 しかし、そうは言っても先生方も悩まれながらも実務をされているので、何かしらの結論を出して判断されているかと思います。

 今回は、講師に都築巌先生をお迎えして、この不確定概念のなかでも「不相当に高額」、「著しく高額」、「やむを得ない理由等」の3つをピックアップしてそれぞれの不確定概念をどのように考えて、実務で判断されているのかをお話しいただきました。

 判例や裁決などをひも解きながら解説いただきましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。特に税務調査で課税庁から申告内容に対して否認された際には、判断の根拠が判例や裁決ですと、反論する際に非常に説得力があります。

 話しにくいところをずばり「私はこうしています」とお話しいただきましたので、都築先生流の実務判断方法をお聴きいただきまして、実務の参考にしていただければと思います。


「明確に書かれていないけど
私はこれを根拠にこう対処します」

都築 巌 氏
第1巻  不相当に高額
第2巻  著しく高額
第3巻  やむを得ない理由等
◆プロフィール◆
昭和54年 立命館大学法学部卒業後、大阪国税局及び管内各税務署に勤務。間接税、法人税、消費税等の調査及び審理事務に従事。平成13年 大阪国税不服審判所勤務を最後に退職。同年、税理士登録。京都府宇治市において税理士事務所開設。