これだけは押さえておきたい・・・
(2014年8月)

経験したから語れる社長の先読みの勘所

生き残るために社長として行った決断と取組
日本テクノロジーソリューション(株)
代表取締役社長
岡田 耕治 氏

 2020年に向け、世の中は少しずつ上向きになってきています。しかし、この変化をどうとらえ、どう変わっていくか企業によってまちまちです。企業は「環境適応業」と言われるように、経営者は常に先を予測し変化に対応していかなければ成長発展していくことはできません。

 今回、講師としてお招きしたのは、兵庫県に本社を構える日本テクノロジーソリューション株式会社の代表取締役社長・岡田耕治氏です。岡田氏が会社を引き継いだ当時、会社はブラウン管検査装置を製造する典型的な下請け企業でした。その後、業界はプラズマ検査装置へ移行し、韓国や台湾の企業の参入で検査装置の相場が従来の3分の1となってしまいました。

 ここで、岡田社長はこの業界の異変に気づき、ディスプレイ事業を捨て去る決断を下しました。

 しかし、相場が下がったとはいえ、まだまだ安定的に仕事がある「美味しいビジネス」であった事業を捨てるには、変化を恐れる社員と社内に染みついた下請け文化が大きな障害となりました。

 それでも、ついには初の自社ブランドによる新商品の開発に成功、今では順調に成長した事業となっています。

 このことから、「企業の経営者が、いかに先を見る目を持ち、変化に対応していくのか」「新たな挑戦における成功要因は何か」ということを岡田社長ご自身の実体験からお話しいただき、どの企業でも参考となる理論とポイントを紹介いただきました。コンサルタントでは決して語れない、中小企業の戦略。一聴の価値があります。


「半年で価格が3分の1に! 生き残るために
社長として行った決断と取組」

岡田 耕治 氏
第1巻  危機の察知と成功への導き
第2巻  新規事業の推進 変身へ
第3巻  新規事業を成功させた戦略
◆プロフィール◆
30歳の時に主にブラウン管検査装置を製造していた会社を引き継ぐ。事業の終焉を予見し、2001年、まったく異分野の新商品開発に成功。その実践的叡智から、事業企画の構築や営業力の強化等のサービスを提供している。