これだけは押さえておきたい・・・
(2014年5月)

優良顧問先が狙われる!

金融機関の事業承継提案の手の内と対抗策
株式会社ZUU
代表取締役社長兼CEO
冨田 和成 氏

 最近、優良顧問先が金融機関から事業承継の提案を受けたことはありませんか?

 ここ最近増加の一途をたどる“事業承継”の件数。この事業承継が、いまわれわれ税理士事務所にとって大きな問題となっています。

 株価の上昇、不動産の価値の上昇、相続税の増税からくる経営者の相続への不安感の増大を背景に、いま金融機関各社はまたとないチャンスと、事業承継を切り口に顧問先の中でも優良な中小企業に向けて、「自社株の算定をして、一度事業承継が発生した際のシミュレーションをしましょう」といったさまざまな提案をしてきます。

 そして、外部専門家として大手税務コンサルティング会社を同伴したコンサルティングを行い、結果、顧問税理士は優良顧問先を失うといった由々しき事態に陥ります。

 では、この状況をどうすれば打開できるのでしょうか?

 そのためには、まず相手を知ることです。金融機関が経営者と接触した後のコンサルティングとは、特に先生方にとって目新しいものではありません。

 しかし、金融機関がどのようなアプローチをしてくるのかは見当がつきません。相手の出方が分からなければ、顧問先防衛の対処策も分からないのではないでしょうか。

 そこで、金融機関で優良顧問先向けに大手税務コンサルティング会社と組んで上記のような提案を行ってきた講師に、金融機関の事業承継提案の手の内と裏側について公開していただきました。


「優良顧問先が狙われる!
金融機関の事業承継提案の手の内と対抗策」

冨田 和成 氏
◆プロフィール◆
2006年野村證券株式会社に入社。最年少で本社の超富裕層向けプライベートバンク部門に異動。その後、数カ国の海外勤務を経て、金融資産10億円以上の企業オーナー等への事業承継や資産運用・管理等コンサルティングを担当。2013年に野村證券を退職し、現在に至る。