相続税の税務調査は、法人税の税務調査と比べますと、やはり特異な点が多くあります。相続税申告を多くされている先生方にお伺いしますと、税務署より連絡があったら、調査の前に税務調査のリハーサルをお客さまと一緒に行っている先生が多くいらっしゃいました。 理由はいくつかありますが、リハーサルを行う大きな要因の一つは、調査を受ける相続人の方が一般の方であるということです。 法人税の税務調査ですと、経営者の方が主に立ち会います。経営者は立場上、日頃から対外的な場面に多く出くわしていますので、調査のような場面においても対処できる方が多いです。 しかし、相続税の税務調査においては、やはりそういった場面に慣れていない方が多いので、緊張から思わぬ回答をして、誤解を与えてしまうことがあります。 そこで今回は、国税局の元職員で資産税の業務を中心にご担当されてきた遠山先生に、相続税の税務調査についてお話しいただきました。 今回の“おススメ”ポイントは、遠山先生に注力してまとめていただいた、相続税調査における、調査官の質問とその意図についてです。 何げない調査官からの質問にも意味があります。被相続人の出生地や趣味をなぜ尋ねてくるのか。ここまで体系的に聴取事項と調査官の着眼点をまとめたものは他にないと思います。 相続税の税務調査がちょうどある先生だけでなく、相続税の税務調査対策を考えられている先生や、リハーサル時に相続人に何を話せば良いか迷われている先生、今後は相続税申告も行っていきたい先生には特にお勧めの内容となっています。
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