これだけは押さえておきたい・・・
(2013年1月)

円滑化法終了後、融資は厳しくなると思いますか?

金融円滑化法終了後の銀行の現実
(株)フィナンシャル・インスティチュート
リスクマネジメント事業部 部長
篠崎 啓嗣 氏

 「融資って厳しくなるのかなあ?」。2013年3月末日に終了する予定の「中小企業金融円滑化法」を受けて、何となく気になっている経営者の方もいらっしゃるかと思います。

 先生としてはどのようなコメントをされるでしょうか?

 「正直、よく分からない……」。ほとんどの方がそうだと思います。

 経営者と銀行、双方と日々やり取りしている銀行出身再生コンサルタントの篠崎啓嗣氏は、「実は円滑化法の終了というよりも、銀行のスタンスが変わる点が難しいところなんでしょうね」と語ります。

 例えば「実抜計画」。知っていらっしゃる方は知っていますが、「何のこと?」という方もいらっしゃるかと思います。

 金融業界の用語で、要は「再生計画」に近いことなのですが、こうしたものを銀行は重視するようです。

 「再生計画は絵に描いた餅みたいなものでしょ?」とおっしゃられる方も多くいますが、銀行は整合性を見てきますので、非現実的なアプローチはできません。

 債務解消期間、売上予測、DESを始めとした債務解消手法等、ひと通り知識を習得しておき、顧問先の資金状況が危なくなった時には手を打てると安心です。

 また、3月末日までに駆け込みたい、という方にも、どのような場合であれば融資が通るか、というポイントも押さえておりますので、チェックしてみてください。


「金融円滑化法終了後の銀行の現実
このポイントを押さえて融資等継続可」

篠崎 啓嗣 氏
第1巻  現況と駆け込むなら今!の企業
第2巻  銀行はこう出てくる 対策と勘所
◆プロフィール◆
1993年群馬銀行入行。10年の勤務を経て、生命保険会社へ転職。3年で独立基準を達成し、企業再生のプロフェッショナル(株)フィナンシャル・インスティチュートへ入社。