遺産分割はなぜもめるのでしょうか? 単純に相続の取得分が多い、少ないというだけではなさそうです。 よく言われるもめる相続を「争族」(家族が争う)。この反対を天野は「爽族」(爽やかな家族)と言っています。もめることなく、話し合いにより解決し、終わる相続のことです。どの相続も「爽族」で終わりたいものですが、なかなかそうはいかず、残念ながら「争族」となってしまうこともあります。 では、どのようなときが「争族」となりやすいのでしょうか。 相続専門の会計事務所として、これまでにさまざまなお客さまの相続税申告のお手伝いをさせていただきましたが、もめたケースを考えてみると大きく3つに区分されます。その3つとは「お金説」「愛情説」「本家説」。 どれも何となくお分かりいただけるかと思いますが、これまでの経験から第1巻ではなぜ相続でもめることになるのかを、現在の事情なども含め解説しております。もめやすい家族構成とは。事前にもめやすい原因が分かれば相談に乗るときの対応も違います。 そして、第2巻では、実際に相続が発生したときのもい進め方ともめないための事前対策についてお話しさせていただきました。 事前に相続人の方々の心情を理解できていれば、事前のご相談や実際の相続税申告のお手伝いの時など、対応に違いが生まれ、お客さまとの間に信頼が生まれます。
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