これだけは押さえておきたい・・・
(2012年1月)

普通の回答・依頼につながる回答

依頼される質問対応のコツとは
何でしょうか
税理士法人レガシィ 代表社員税理士
公認会計士・税理士
天野 隆

 こんなことがよくありませんか?

 会計事務所のホームページを拝見していると、電話やメールでの初回無料相談をうたっているところが大変多く見受けられます。ところがどうでしょうか?

 恐らくほとんどの場合がホームページから質問が届いて、一生懸命回答を作成してお客さまに送信して……その後は音沙汰なし……。

 もちろん無料相談はボランティアでやっているわけではないと思います。そのような会計事務所が絶対ないとは言いませんが、ほとんどの会計事務所の目的は、質問から依頼につなげるために行っていると思います。

 もちろん弊社レガシィも相続に関する無料相談を受けつけています。無料相談を開始して以来、さまざまな質問が届いています。

 そこで今回は、社内で「質問対応研究会」を発足させ、これまで弊社にいただいた多くの質問とその回答をチェックして、回答して終わってしまった場合と依頼につながった場合を比較検討して、まとめました。

 依頼につながる回答3つのコツと案件になるかどうかの見極めについて、これまで寄せられた相続に関する多くの質問の中からよくある事例30を選び、「相続申告手続き」、「遺産分割」、「財産評価」の3つのテーマにまとめお話しさせていただきました。

3つのコツ (1)明確化 (2)心情理解 (3)エネルギー提供

 相談といってもさまざまなものがあります。基本的なものから、特例の適応が必要なもの、または費用という答えにくい質問まで、それぞれどのように対応して依頼につなげていけばいいのか、ぜひご参考にしていただければと思います。


「よくある相続質問30事例
普通の回答・依頼につながる回答」(全3巻)

天野 隆
◆プロフィール◆
慶応義塾大学卒業後、アーサーアンダーセンで勤務。かつて、SMBCコンサルティングで経営者向け人気No.1講師。税理士法人レガシィ代表社員税理士・公認会計士。相続専門税理士法人の代表として、相続の最前線で情報を発信し続ける。