中小企業で会社分割を活用するケースが増えています。現在のように、景気が後退している局面では、規模の経済や、合理化の側面から合併が増える、というのは分かるのですが、なぜ、会社分割が増えているのでしょうか? そして、どんな使い方をしているのでしょうか? 中小企業で使える会社分割のパターンは3通りです。 例えば、相続対策です。事業承継対策として、相続人に長男と次男がいる場合です。社長さんが経営している会社は1つ。どちらに継がせるか問題です。しかし、例えば、建設会社で、建設部門と不動産部門がある場合、それを分割して2つの会社にすれば、兄弟それぞれが社長として継ぐことができます。 また、相続税対策もあります。例えば、利益を100上げている会社があるとします。会社分割で、利益を90上げる会社と10上げる会社に分ければ、利益が10の会社は、類似業種比準価額の計算要素である利益金額が減りますから株価が下がることになります。 このように、さまざまな中小企業の経営の局面で、会社分割を利用すると上手くいくことがあるのです。どんなときに使えるのか? そして、その場合、税務上どんな問題があって、その解決はどうなるのか? プロとしてぜひ、ノウハウにしてください。
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