「売上高計上利益率の理想は10%が理想」と言う会計事務所の先生に出会いました。 「その根拠は何ですか?」と訪ねてみたら、「本に書いてあったから」とのこと。 要は、根拠が分からないまま主張されていたのです。 私は以前、市場の大卸の会社を担当させていただいていました。その会社の粗利益率は5%です。ですから、売上高経常利益率10%なんて不可能なんです。 ちなみに、会計事務所の粗利益率は100%ですから、売上高経常利益率が10%だと低いわけです。 古田土会計では、粗利益率の20%を理想の売上高経常利益率と設定して、中小企業に指導をさせていただいております。 ですから、さきほどの大卸の会社の理想の売上高経常利益率は1%。 会計事務所の理想の売上高経常利益率は20%なんです。 つまり、事業構造の違いによって(または粗利益率の高低によって)、目指すべき数値が違ってしかるべきなのです。 売上高経常利益率は、業種の違いによって目指すべき数値が全く変わってきます。 ですから、まずは対象の会社の事業構造を未来会計図表でしっかり捉えたうえで、目指すべき数値がいくらなのかを理解して指導するようにしてくださいね。 |