古田土式月次決算活用講座
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第48回 古田土式月次決算書
「中小企業で利益計画を立てるときのコツ」

  中小企業の社長の興味は売上の為、計画を立てる際も、多くの社長は売上の昨年対比で立てられることが多い様に感じます。

 前年の120%とか130%とおっしゃっているのを会話の中でよく聞かれるのではないでしょうか。

 しかし、大事なことは、いくらの売上をあげるかよりも、「いくらの利益を残すか」、正確にいうと、「利益からいくらの資金を生み出すか」です。

 つまりは、BSから計画を立てるということですね。

 売上だけに固執すると、

と、資金から見たときにあまりいいことがありません。

 しかし、BSから考えると、足りないお金を利益でいくら賄うのか。という視点で考えられるようになるため、資金を意識した経営をすることができ、社員への無理が少なくなります。

 中小企業で働く社員で、優秀な人材はなかなかいません。
 ましてや、人材採用難の現在、その状況は顕著です。

 優秀な社員が取れないのであれば、辞めずに働いてもらい、教育を通して戦力になってもらうしかありません。

 そのためにも、社員に負担がかかりすぎない計画が求められるのです。

 BSから計画を立てる。

 是非、参考にしていただければ幸いです。