多くの中小企業経営者は、儲け方は理解できてても、お金の残し方については、なかなか理解できません。 そこで重要となるのが、お金と利益の違いを教えてくれる「キャッシュフロー計算書」ですが、これも、会計的な用語ですし、そのままキャッシュフロー計算書をお見せしても、数字に抵抗がある経営者の方は、より、抵抗が増してしまいます。 そのような状況から、少しでもキャッシュフロー計算書を身近に感じられるように古田土式決算書は工夫が施してあります。 それは・・・ 「手書き」です。と言っても、全てを手書きしていただくわけではありません。たった5か所だけです。 ・当期純利益 ・営業活動により調達した純キャッシュ ・フリーキャッシュフロー ・長期借入金の返済額 ・現金増減額 この5か所を一緒に埋めていくことで、利益とお金が違うということに、興味を持っていただくようにしています。 ただ、最近は、より資金の流れを理解していただくために、 ・受取手形+売掛金の増減 ・支払手形+買掛金の増減 ・棚卸資産の増減 も一緒に記入するようにしました。 これは運転資金がどのくらい必要なのかを理解していただくためです。 中小企業経営者は、数字に抵抗がある方が多いと思いますが、この様な少しの工夫で、数字を身近に感じていただくことは可能です。 この方法は、キャッシュフロー計算書に限らず活用できると思いますので、是非、試していただければと存じます。 |